3月14日に閉幕した「ジャパンゴルフフェア」。新型コロナウイルスの感染拡大により昨年は中止となったが、感染対策を実施しながら開催した今年はどんな様子だった? ゴルフトレンドウォッチャー・コヤマカズヒロがレポートする。

3月12〜14日の日程で、恒例のジャパンゴルフフェア2021が開催された。昨年は、例のクルーズ船にはじまり、まさに新型コロナウィルスの驚異が大きく報じられた頃であった。2月下旬に中止が決まったのだが、その時は筆者も開催しても良いのではないかと思っていた。

それから2〜3週間のうちに、世間の情勢も大きく変わり、中止はやむなしという空気が大きかった。他ジャンルの大きなイベントも軒並み中止になっていた時期だ。

今年は客観的な状況で言えば、その時よりもむしろ悪いといっていい。感染者数は昨年よりも1ケタ多く、まだ1都3県では緊急事態宣言が延長中でもあった。会場のパシフィコ横浜との契約やその他様々な要因もあると思うが、昨年の中止の判断を鑑みれば、今年の開催は敢えての強行という印象すら受ける。

画像: 「事前登録制」で開催したジャパンゴルフフェア

「事前登録制」で開催したジャパンゴルフフェア

そもそも人が集まるのかという心配もあった。場内の収容人数は最大5000人に制限され、入場時には事前登録が必要だった。2019年実績が3日間で60487人(※過去最高)のところ、40000人の来場者を見込んでいるという。原稿を書いている時点ではまだ今年の入場者数発表はないのだが、これは、最大5000人をベースに算出したマックスの数字なので、おそらく予測は下回るだろう。(ジャパンゴルフフェア2021の来場者は3日間で21,793人だった※編集部注)

痛いのが、2019年の実績と比較すると、出展者数は219社から117社に大きく減少したことだ。来場者数が減るとわかっている上、感染対策などを考えると、例年よりコスト増になるおそれもある。出展に二の足を踏む企業が続出したのは無理もない。

しかし、現場に行ってみると、土曜日が悪天候にもかかわらず、3日間多くの来場者で賑わっていた。ブース面積は狭くなったので、おそらく例年より大幅に減少するのは止む得ないところだが、若い来場者も多かった。

画像: 飛沫感染対策を実施しトークショーを行うブースも多かった

飛沫感染対策を実施しトークショーを行うブースも多かった

これは、コロナ慣れなどと言うと誤解を招きそうだが、コロナ禍も1年が経過し、それなりに気持ちの上にも慣れて、感染対策を行いつつ、イベントを楽しめるという心理的な土壌が出来てきたと感じた。もし昨年に開催していたら、当時の感染者数はずっと少なかったかもしれないが、こんな雰囲気にはならなかったろう。

一方、イベントが盛りあがると言う事は人が集まると言う事でもある。局地的に人が密集する状況が少なからずあった。出展者にとってはその辺は神経を尖らせるところだろう。キャロウェイのように、ブースへの入場者を制限し、プロなどによるトークショーは放送ブースの中で行うなど、徹底した対策をとっているメーカーもあった。

画像: キャロウェイのブースではプロたちのトークショーを放送ブースの中で行うなど感染対策を徹底していた

キャロウェイのブースではプロたちのトークショーを放送ブースの中で行うなど感染対策を徹底していた

確かに、規模的には活気に乏しい面もあったが、コロナ禍以前の例年の状況と比べてしまうとかわいそうだ。こんな時期でも来場者はそれなりにあり、何よりも現場は盛り上がっていた。筆者自身は当初、こんな時期に開催しても出展者にはメリットは少なく、来場者も集まらないのではないか、とやや否定的に感じていたが、現場での賑わいを見て、それが間違いであったと思い直した。

数万人という規模で人間が集まり、一般ゴルファーもビジネス関係者も楽しめる、こうしたお祭りの意義はやはり貴重だ。勇気とコストをかけて出展した企業には、改めて敬意を表したい。来年はコロナ禍も収束し、より安心して開催することが出来るだろうか。

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