ジャスティン・トーマスが準メジャー制覇!進化した性能を早くもツアーで証明
「74%」(※)。この圧倒的な数字は、世界のツアーにおけるタイトリスト「プロV1」「プロV1x」の使用率を示している。2位メーカーのシェアが約9%(※)と聞けば、この数字の凄さをより理解しやすいだろう。また、世界ツアーでの使用数は3,522個(※)。これも2位メーカーの380個(※)を大きく引き離し、“ツアーナンバー1ボール”としての揺るぎない地位を確立している。
(※)2019年~2020年シーズンのデータ(タイトリスト調べ)
一方、王者ゆえの悩みも抱える。多くのツアープロから支持を受けるなかで、さらなる性能アップを目指してリニューアルを行うにあたり、失敗は許されないからだ。従来モデルに満足していた多くのツアープロたちに対し、ニューボールへの乗り換えを促すのは、それほど至難の業なのである。だが、タイトリストは今回も、前作を凌ぐバージョンアップを成し遂げた。
「打ち出し角が高くなるNEW プロV1xを使うことによって、自分自身の課題を改善できる」とボールチェンジを決めたジャスティン・トーマスが、今年3月に行われたPGAツアーの準メジャー競技「ザ・プレーヤーズ選手権」を制したことも、プロV1シリーズの進化を裏付ける実例の1つだろう。
よりソフトなコアでバックスピンを低減。ディンプル数を増やし最適な空力性能へ進化!
それでは、今回のリニューアル内容を詳しく見ていこう。まずはコアのソフト化。インパクトでコアがつぶれるほどバックスピンが減り、スピン量の多いゴルファーは特にロングゲームで飛距離が伸びる可能性がある。さらに、打感がソフトになる利点も挙げられる。一方で、コアとカバーの間にあるケース層の硬度を上げた。これは、コアのソフト化でバックスピンが減ると、初速性能のロスにつながるため。初速性能を補いさらに向上させることで、低スピンかつ高初速になる”内柔外剛”化がさらに進んだ。
そしてカバーも軟らかくなった。タイトリストでは、初代プロV1の発売以前からウレタンカバーを扱っている。自社で材料の配合を自在に変えられるメリットを生かし、カバーをよりソフトにして、打感とショートゲームでのスピン性能を一段と向上させた。さらにディンプル数も、最適な空力性能を求めてプロV1、プロV1xともに増加。最高到達点がより遠く高くなり、それぞれの飛距離性能を最大化させている。
スコアメイクを考えたら「プロV1」か「プロV1x」という選択は正しい!
堀越プロがコースで試打して違いが分かった
プロV1とプロV1x、一体どちらを選べばいいのだろう。初代からプロV1シリーズを愛用する、堀越良和プロにコースで実際に試打してもらい、それぞれの違いを検証・解説してもらった。
今回の試打テストで参考にしているのは、”Green to Tee”という考えだ。ドライバーの飛距離が重視されがちだが、1ラウンドで使う回数は、最大で14回(OBによる打ち直しを除く)。90で回る人なら、約85%はそれ以外のショットやパットでスコアが構成される計算になる。プロV1に宿る“Green To
Tee”の考え方は、最も打数を費やすショートゲームでの性能を最重視し、アイアンショットでの精度を高め、そのうえでドライバーでの飛距離もバランスを取り高めるというもの。
堀越プロも想いは同じで、「ついドライバーから試したくなりますが、最終的にホールを完結させるのはパットとアプローチ。つまり“感性”の部分での相性が合わなければスコアを作れません」と語る。今回は、①パッティング、②アプローチ、③アイアンショット、④ドライバーショットの順で試打を行った。
打音と打感が距離感を作る。超ソフト好きなら「プロV1」
「プロV1xのほうが打音も打感もしっかりしていますが、前作よりは明らかに軟らかい。プロV1はさらにソフトになっています。距離感を作るのは感性、つまり打感や打音なので、これはもう好きか嫌いかで選んでいいでしょう。下りの2メートルというような繊細なパットで、どちらがしっくりくるかを試してほしいですね」(堀越プロ)
ラインを出して寄せるなら「プロV1」。よりスピンを効かせたいなら「プロV1x」
続いて、ピンまで20ヤード地点のポイントでアプローチの感触を確かめる堀越プロ。
「15ヤードをキャリーさせる状況です。2バウンドめで違いが明らかに出ます。少し前に行こうとするのが『プロV1』。キュッとブレーキがかかるのが『プロV1x』です。弾道はやや『プロV1』のほうが低めで、ラインを出して寄せていくイメージが描けますね」(堀越プロ)
「プロV1」は中弾道でラインが出る。「プロV1x」は高い弾道とスピンで止める
続いて、アイアンショットの感触を確かめる堀越プロ。7番アイアンを使用して試打を行った。
「中弾道でややスピンが少ない感じなのが『プロV1』。『プロV1x』はそれよりも弾道が高く、スピンも少し多い。アイアンの弾道が低く、グリーンで止まらないという人には『プロV1x』のほうが好結果を生むはずです」(堀越プロ)
弾道の高さはそれぞれ異なるが、どちらも高い飛距離性能を発揮した
最後に、ドライバーショットの感触を確かめる堀越プロ。飛距離は両モデル同等の性能を発揮した。
「『プロV1x』のほうが飛ぶと思っている人もいるかもしれませんが、飛距離は打ち出し条件によって変わるのでどちらが飛ぶ、ということではありません。『プロV1』は中弾道でスピンは少なめ、『プロV1x』は中高弾道なのでキャリーを稼ぎたい人向けですね」(堀越プロ)
「弾道の違いは明らかで、プロV1xのほうが弾道が高いです。私はドローヒッターですが『プロV1x』は頂点まで上がってスッと左に切れるイメージ。片や『プロV1』は糸を引くようなドローで、最初から最後まで意思が伝わるというか、ライン出しもしやすいです」(堀越プロ)
「ゴルフは“止める、入れる”ゲームです。パットでは、私はややしっかり感があるほうが距離感を作りやすいので、『プロV1x』が好み。アプローチは『プロV1x』のほうがスピンが効きますが、ラインを出して寄せていく『プロV1』も捨てがたい。自分の寄せのスタイルに合わせて選んでもいいですね」(堀越プロ)
“Green to Tee”の考えを参考に、あなたのスコアアップをよりサポートしてくれる「プロV1シリーズ」を見つけてみてほしい。