ミッシェル・ウィがおよそ20カ月ぶりにツアーに戻ってきた。結婚、出産を経て25日開幕のキアクラシックで競技に復帰したウィは“元祖・天才少女”から“働くママ”へと華麗なる転身を目論んでいる。

19年のKPMG全米女子プロ選手権の予選ラウンドで84-82を叩きコースを後にしたウィは目に涙をいっぱい溜め「これで終わり」と引退を示唆する言葉を発していた。

「正直いって本当に終わったと思いました」と本人が振り返るのは若い頃から痛めていた手首の状態が限界に達していたから。その年の後半、妊娠がわかると「(引退は)もう決まりね。ツアーに戻ることはないわ、と夫に話したんです。そしたら彼に“ちょっと待って、もっとよく考えて”といわれました」。

「で、生まれてくる子が女の子だとわかったときすべてが劇的に変わったんです。こんな小さなできごとにすべてを変える力があるなんて…」

画像: 今週の米女子ツアー「キアクラシック」でツアー復帰を果たしたミッシェル・ウィ(写真は2016年のANAインスピレーション 撮影/堀口純一)

今週の米女子ツアー「キアクラシック」でツアー復帰を果たしたミッシェル・ウィ(写真は2016年のANAインスピレーション 撮影/堀口純一)

「娘にツアーで戦っている姿を見せたい」そう思った。走り出した気持ちは止められなかった。16歳の誕生日直前にプロ宣言し24歳で全米女子オープンに勝った母の姿を「ビデオで見せるだけでは足りない」のだと。

昨年12月タイガーが息子チャーリー君とPNC選手権に出場したこともウィにとっては大きな刺激になった。「親娘でプレーする。これが私の新しい夢だ、と気づいたんです!」

明確な目標ができると1月に練習を再開。サンフランシスコで暮らす彼女はホームコースのレイクマーセッドGCで毎日集中して2時間球を打ち、ときには愛娘マケナちゃんをベビーカーに乗せてラウンドも。ショットを打つときは「少しでもポジティブなイメージが彼女の潜在意識に残るように」と母のスウィングが娘の視界に入るようベビーカーの向きを調節した。

「マケナ(現在生後9カ月)はグリーンでボールを追いかけてはいはいするのが大好きなんです」と母の顔を見せるウィ。「ボールが好きなのは良い兆候かも」と娘の将来に想いを馳せる。

キアクラシック初日はスタートホールこそバーディだったがその後はボギーがかさみ最下位に近い順位で終了。だが“働くママ”のミッションははじまったばかり。次週のメジャー、ANAインスピレーションに出場したあと、4月には故郷ハワイで行われるロッテ選手権とロサンゼルスオープンに出るウィ。その後は自宅から15分の至近距離にあるオリンピックCで開催される6月の全米女子オープン参戦を予定している。

「1日、1日、精一杯やってできるだけ長くプレーを続けたい。(ツアー復帰に)すごく興奮しています。果敢に挑戦していきたい!」

画像: 飛ばし屋タレント・ユージが美女プロ・高島早百合の「ドラコン用スウィング」を学ぶ!どんなスウィング?【ユージ ドラコン挑戦#6】 youtu.be

飛ばし屋タレント・ユージが美女プロ・高島早百合の「ドラコン用スウィング」を学ぶ!どんなスウィング?【ユージ ドラコン挑戦#6】

youtu.be

This article is a sponsored article by
''.