「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」の最終日は、21年2勝同士の小祝さくらと稲見萌寧がプレーオフの末、稲見萌寧が2週連続優勝で3勝目を挙げた。プロゴルファー・中村修が最終日の激闘をレポート。

最後まで安定したショット力を保った稲見萌寧

2日目を終えて3アンダーにぺ・ソンウ、岡山絵里、小祝さくら、稲見萌寧の4選手が並び最終日を迎えた富士フイルム・スタジオアリス女子オープン。小祝選手は開幕戦から2勝、岡山選手は2週前に復活優勝を挙げ、稲見選手は前週のヤマハレディースオープン葛城で4日間を戦い2021年2勝目を挙げたばかり。好調の選手たちが優勝争いを繰り広げます。

画像: 21年の3勝目、シーズン4勝目を2週連続優勝で成し遂げた稲見萌寧(写真は2021年の富士フイルム・スタジオアリス女子オープン 写真/大澤進二)

21年の3勝目、シーズン4勝目を2週連続優勝で成し遂げた稲見萌寧(写真は2021年の富士フイルム・スタジオアリス女子オープン 写真/大澤進二)

アップダウンが激しく距離感を合わせるのが難しい花屋敷GCよかわコースは、グリーンも硬くスコアは伸びません。最後まで混戦の中、小祝選手と稲見選手がプレーオフで雌雄を決する展開に。

実は二人ともショットの調子が悪かったそうです。連戦の疲れも見える中、それでもスコアメイクしてくるところは、その日の調子やコンディションに合わせて崩れないゴルフを展開する互いに譲らぬゴルフ力の高さの証明だと感じます。

実際、パーオンしなかったホールでパーかそれよりも良いスコアを獲得する確率を表す「リカバリー率」というスタッツを見てみると、稲見選手は71.1382%(1位)、小祝選手は70.9779%(2位)とショットの調子が悪い中でもスコアを崩さずに優勝争いできる力がスタッツにも表れています。

勝負の行方はプレーオフ2ホール目、稲見選手が8メートルのバーディパットを決め、2週連続優勝と21年3勝目を挙げ賞金ランク4位へとアップしました。どちらが勝ってもおかしくない中で稲見選手の勝ち切る気持ちの強さがわずかに勝ったのように映りました。

女子ツアーの選手は総じてとても練習量が多いのですが、とくに稲見選手、小祝両選手は練習量が多いことでも有名。惜敗した小祝選手は帰宅した後夜間に素振りをする姿が辻村明志コーチのSNSにアップされていました。心技体と高いモチベーションを保ちながらツアーを戦うタフさを垣間見た気がします。

2021年は38戦のうち6戦を終えて稲見選手3勝、小祝選手2勝、岡山選手の1勝となっています。新たなヒロインが生まれるのか、今週末の「KKT杯バンテリンレディスオープン」も楽しみたいと思います。

画像: MAX420ヤード!和田正義プロの飛ばしの秘密は?秘伝のトレーニング方法を伝授【ユージ ドラコン挑戦#10】 youtu.be

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