ダンロップのツアーボール「スリクソンZスター」3モデルをプロゴルファー・堀口宜篤がドライバー、7番アイアン、58度のウェッジでそれぞれ試打! データを取りつつ、スピン量や打感の違いを探った。

今年2月にリニューアルされたダンロップのツアーボール「スリクソンZスター」シリーズ。過去モデルにもラインナップされていた「スリクソンZスター」、「スリクソンZスターXV」に、数量限定の「スリクソンZスター◆(ダイヤモンド)」を加えた全3モデルが展開されている。

画像: スリクソンのツアーボール「スリクソンZスター」の3モデル(左から、Zスター、ZスターXV、Zスター◆)

スリクソンのツアーボール「スリクソンZスター」の3モデル(左から、Zスター、ZスターXV、Zスター◆)

先日「マスターズ」を制覇した松山英樹はXVを愛用。国内女子ツアーで今季すでに3勝の小祝さくらも同じくXVを選び、「アクサレディス」を制した岡山絵里、そして米女子ツアー「キアクラシック」で勝利したパク・インビは、無印を使用している。

画像: マスターズを制した松山英樹、今季3勝を挙げる小祝さくらはZスターXVボールを使用している

マスターズを制した松山英樹、今季3勝を挙げる小祝さくらはZスターXVボールを使用している

ではこの3モデル、具体的にどのような違いがあるのだろうか。それを確かめるべく、プロゴルファー・堀口宜篤にドライバー、7番アイアン、ウェッジでそれぞれ試打してもらった。

なお、試打で使用したクラブはテーラーメイド「SIM2マックスドライバー」(10.5度)、キャロウェイ「APEXプロアイアン」(7番、33度)、タイトリスト「ボーケイ SM8ウェッジ」(58度、Sグラインド)の3本となっている。

まずはドライバーから打ち比べる堀口。さっそく3球打ったデータの平均値をまとめて見ていこう。

【堀口のスリクソンZスターのドライバー試打結果】
HS43.6m/s キャリー239.3ヤード トータル266.3ヤード 打ち出し角15.3度 ボール初速63.6m/s スピン量2028.7回転

【堀口のスリクソンZスターXVのドライバー試打結果】
HS43.3m/s キャリー243ヤード トータル266.3ヤード 打ち出し角14.5度 ボール初速64.6m/s スピン量2565.7回転

【堀口のスリクソンZスター◆のドライバー試打結果】
HS43.7m/s キャリー245ヤード トータル269.2ヤード 打ち出し角14.3度 ボール初速65.4m/s スピン量2542回転

飛距離的には大きな差はないものの、僅差で一番飛んだのはZスター◆。スピン量で見ると、Zスターがもっとも少なく平均2028.7回転。それに対しXVと◆は約500回転ほどスピンが多くかかっていた。

堀口によれば、3モデルにはそれぞれ打感の違いがあるという。

「無印が一番打感的に柔らかくて、吸い付く感じがありました。XVはちょっと芯があって当たったときの感触が伝わってくる感じです。◆はちょうどその中間みたいな感じで、手に伝わってくる感触はありつつ柔らかさも感じましたね」(堀口)

次に打ったのは7番アイアン。こちらもまずは試打データから見ていこう。

【堀口のスリクソンZスターの7番アイアン試打結果】
HS35.2m/s キャリー162ヤード トータル171.7ヤード 打ち出し角18.9度 ボール初速49.6m/s スピン量4916.7回転

【堀口のスリクソンZスターXVの7番アイアン試打結果】
HS36.9m/s キャリー165.3ヤード トータル174.3ヤード 打ち出し角17.5度 ボール初速50.5m/s スピン量5230.3回転

【堀口のスリクソンZスター◆の7番アイアン試打結果】
HS43.6m/s キャリー164.3ヤード トータル172ヤード 打ち出し角18.8度 ボール初速53.7m/s スピン量5558.3回転

堀口によれば、打感の印象はドライバーで打った場合と同様。無印>◆>XVの順で柔らかいようだ。また、スピン量についてもその差がより出始め、◆>XV>無印の順でスピン量が多い結果に。続いて58度のウェッジでの試打結果も見てみよう。

【堀口のスリクソンZスターの58度ウェッジ試打結果】
HS32.3m/s キャリー89.7ヤード トータル94.3ヤード 打ち出し角31.7度 ボール初速34.6m/s スピン量7108.7回転

【堀口のスリクソンZスターXVの58度ウェッジ試打結果】
HS30.3m/s キャリー93ヤード トータル94ヤード 打ち出し角32.1度 ボール初速35.8m/s スピン量8504回転

【堀口のスリクソンZスター◆の58度ウェッジ試打結果】
HS26.6m/s キャリー100.7ヤード トータル101.3ヤード 打ち出し角33度 ボール初速38.2m/s スピン量8009.3回転

「やはり打感の柔らかさもあって、ウェッジで打ったときに一番気持ち良いのは無印でした。スピン量については、もっとも多く入ったのはXV。次いで◆、無印の順ですね。やや硬めのXVがもっとも多くスピンがかかったのはちょっと意外です。7番アイアンと比べて、◆とXVのスピンの掛かり度合いが変わっていますが、これは◆がアイアンショットでのスピン量に特化した性能というところもあるかもしれませんね」

さて、それぞれの番手で試打を終えた堀口。試打結果を簡潔にまとめると、
スピン量的には多い順でXV→◆→無印(アイアンのみ◆→XV→無印)。
打感は柔らかい順で無印→◆→XVとのことだ。

「ちょっと弾く感触があるけど、スピンもしっかりかかってくれるのはXV。無印は安定の柔らかさで、芯も感じつつ柔らかいのが◆ですね。ボールって結構好みが分かれてくると思うので一概に言えないですが、個人的にはXVが好みでした。それぞれ良い部分があるので、ボール選びの際は、できれば3モデルとも打ってみることをオススメしますよ」

協力/PGST

※2021年4月21日7時15分 文章を一部修正いたしました

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アマチュアでもマネできる!松山英樹のマスターズのプレーからアマチュアゴルファーが学べること

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