地面から打つクラブの中でもとくに難しいのがフェアウェイウッド。上手く使いこなせれば心強い武器だが、ミスを減らすためにいったいどのような工夫をすれば良いのだろうか。国内男子ツアーで活躍する稲森佑貴が教えるフェアウェイウッドを上手に打つための構え方を、シングルハンディの腕前を持つイラストレーターの野村タケオが実際に試してみた!

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。僕はあまり飛ばないゴルファーなので、少し距離の長いゴルフ場などでラウンドすると、どうしてもフェアウィウッドの出番が多くなってしまいます。長めのパー4などで、200ヤード以上先のグリーンを狙うことが多いのですが、さすがに方向性バッチリで見事にグリーンオンというわけにはいかないです。

でもね、少なくともグリーン周りまでは飛ばしたい。最悪なのはチョロ。200ヤードを狙っているのに、たったの5ヤードしか飛ばなかったり。でもね、フェアウィウッドって飛ばしたいとか、ボールを上げたいとか思うとチョロしちゃうんです。しかも真っ平らで絶好のライから……。

なんとかならないものか……。週刊ゴルフダイジェスト4/27号に稲森佑貴プロの”フェアウェイウッド「快芯」大作戦!という、まさにチョロの解決策を教えてくれる記事がありましたので、さっそく試してみました!

画像: 週刊ゴルフダイジェスト2021年4月27日号で紹介されていた、フェアウェイウッドでチョロせず上手に打つための構え方を実践!

週刊ゴルフダイジェスト2021年4月27日号で紹介されていた、フェアウェイウッドでチョロせず上手に打つための構え方を実践!

稲森プロによるとアマチュアのチョロの原因は3つ。「すくい打ち」「体重が右に残る」「ボールの位置」だそうです。「すくい打ち」は、ロフトの立ったフェアウェイウッドでボールを上げようとする動きが原因。「体重が右に残る」は、長いクラブを打つときはスタンス幅が広めになるため、テークバックで右に乗った体重を上手く左に移せなくなることが原因。すくい打ちの結果、右に残ってしまうということもあるかも。「ボールの位置」は、左足よりに置きすぎることでアッパー軌道のときにインパクトしてしまうことが原因です。たしかにこれらの原因は僕も思い当たりますね~。

画像: すくい打ち(左)、体重が右に残る(中)、ボールの位置が左すぎる(右)。この3つがフェアウェイウッドでのチョロの原因だと稲森プロは話します

すくい打ち(左)、体重が右に残る(中)、ボールの位置が左すぎる(右)。この3つがフェアウェイウッドでのチョロの原因だと稲森プロは話します

フェアウェイウッドを上手く打つコツですが、稲森プロは「ハンドアップ」で構えなさいと言います。ハンドアップで構えることのメリットのひとつは「無駄なコックがなくなる」ということ。ハンドアップにすることで手首がロックされ、無駄なクラブの動きがなくなり軌道が安定します。そのことで芯を食う確率が上がるわけです。

そしてもうひとつのメリットが「フェース面を大きく使える」ということ。ハンドダウンの場合はヒール寄りの半分くらいのフェース面しか打点として使えないのですが、ハンドアップだと地面に設置する面積が大きくなりトゥ寄りの多くのフェース面が使えるようになります。

画像: パッと見でハンドアップしたことが分かるくらいおおげさにやってみましょう

パッと見でハンドアップしたことが分かるくらいおおげさにやってみましょう

さっそくハンドアップで構えて打ってみましたが、多少違和感はあるものの、振りにくさはないですね。たしかに手首の動きが制限されるので軌道は安定します。構えたときから広いソール面が地面に接地している感覚があって安心感があるし、ソールが滑ってくれる感覚もあります。最初こそ違和感で上手く振れませんでしたが、数球打っているうちにインパクトが良くなりました。ボール位置も左になりすぎないように打っていると、クリーンにボールをとらえることができて、捕まりも少し良くなった気がします。

もうひとつ「両足土踏まずで体重移動を大胆に」と稲森プロは言っています。両足の土踏まずに体重をかけ、テークバックでは右足1本に乗り、そのまま左足土踏まずに踏み込んでいくイメージだそうです。

これもやってみましたが、難しいです。右に乗るのはできますが、左に乗っていくときに体が一緒に突っ込んでしまいます。これはもうちょっと練習しないとダメかな~。これができるようになるとボールに直接ヘッドを入れられるようになるそうなので、ちょこちょこ練習するようにします。

最後に練習場でできるチョロ防止のためのドリルが紹介されていたので、一つやってみることにしました。ボールの後方2~3センチにに20センチくらいに切ったガムテープを貼ります。これでボールを打つだけ。これでボールに直接ヘッドを入れる練習ができます。ガムテープが剥がれたりグシャグシャになると、ヘッドが手前に入ったってことになるので、コースではチョロの可能性が大きいわけです。

直接ボールにヘッドが当たるイメージだとダフってしまいそうな気もしますが、フェアウェイウッドはソール面が広いので、しっかりと滑ってくれるんですね。最初から滑らそうというイメージだと逆にトップになりやすいので、このドリルはとてもいいんじゃないかと思います。

画像: ガムテープとボールは2~3センチ離し、ヘッドがガムテープに触れないように直接ボール打つように。すくい打ちだとガムテープが剥がれたりグチャグチャになったりします

ガムテープとボールは2~3センチ離し、ヘッドがガムテープに触れないように直接ボール打つように。すくい打ちだとガムテープが剥がれたりグチャグチャになったりします

フェアウェイウッドが上手く打てるようになると、長めのパー4が楽になるだけでなく、パー5でもバーディを取れる確率がアップするので、ぜひともフェアウェイウッドの練習をやってみてください。

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