笹生優花プロや小祝さくらプロが使用する練習器具「魔法のホース」を作っているツアープロから初心者まで指導する長井薫プロ。多くの練習器具を自作しているというが、一体どんな練習器具がある?ゴルフ記者・S子がレポート!

こんにちは、ゴルフ記者・S子です!

みなさんは練習場で練習器具を使うことがありますか?S子はこの練習器具が好きで、アレコレ試しながら練習しています。そんな練習器具好きなS子に「面白い練習器具を開発しているプロがいるから行ってみない?」と誘ってくれたのはみんなのゴルフダイジェスト連載陣の一人でもあるプロキャディ・伊能恵子さん!

伊能さんが紹介してくれたのは、東京の「新宿インドアゴルフ」で30年の長きにわたり、初心者からツアープロまで幅広いゴルファーを指導する長井薫プロ。とくに有名な練習器具は「魔法のホース」と呼ばれるもので、女子ツアーで活躍する笹生優花プロや小祝さくらプロも使用しているみたい! とにかく練習器具のアイデアが豊富で、そのどれもが面白く、効果的だと評判なんです。

画像: プロも使用する「魔法のホース」

プロも使用する「魔法のホース」

私も耳にしたことはありますが、実際に使ったことはないですし、どうやら魔法のホース以外にも面白い練習器具がたくさんあるのだとか。そこで今回は「新宿インドアゴルフ」で発見した面白い練習器具をご紹介していきたいと思います!

さて、練習器具を紹介する前にひとつ気になっていることがあります。それはどうして練習器具を作ろうと思ったのか、ということ。練習器具を置いているスタジオは多いですが、作っているところは少ない……長井プロ、きっかけはどんなところにあったのでしょうか?

「昔はスウィングのカタチを伝えるレッスンをしていました。ただ、それでは生徒さんに伝わりにくく、間違った解釈をしてしまう場合もあったんです。なので、生徒さんの認識と私が伝えようとしていることのギャップを埋めるために『クラブ』ではなく『練習器具』を通して感覚を養うようなレッスンにチェンジしたんです」

画像: まず最初に紹介するのは「名前はありません(笑)」というけん玉のように持ち手の先にひもがつき、ひもの先端に重りがついている練習器具

まず最初に紹介するのは「名前はありません(笑)」というけん玉のように持ち手の先にひもがつき、ひもの先端に重りがついている練習器具

なるほど〜。ご自身の感覚を生徒さんに伝えるために、自作の練習器具が必要だったってことですね。面白い!

さて、そんな長井プロのアイデアから誕生した練習器具はどれも気になるものばかり。最初に長井プロが「ぜひこれを試してもらいたい」と出したのは、けん玉のように持ち手の先にひもがつき、ひもの先端に重りがついている練習器具。左右に揺らしたり、ひもを回すだけで「ゴルフクラブで大事な“引く力”覚えることができる」ようなんです。

「まずはひもを左右に揺らしてみましょう」と長井プロ。試してみると、なんだかひもがゆがんでしまって上手くいきません。

画像: 紐が歪んでしまうのは手元が先行し過ぎていたみたい。ひもを「引く」感覚がわかるとハンドファーストの動きができるようになるそうです!

紐が歪んでしまうのは手元が先行し過ぎていたみたい。ひもを「引く」感覚がわかるとハンドファーストの動きができるようになるそうです!

「手元と重りの引っ張り合いが起きていない証拠です。手元が先行し過ぎているということで、ゴルフでいうと『クラブフェースの開きが早い』という状態。ちょっとだけ手元が先行する“引く力”をこの練習器具で覚えることで、クラブの遠心力を最大限に使えるようになりますし、正しいハンドファーストの動きもできるようになるんですよ」

続いては笹生プロや小祝プロも使う「魔法のホース」!これは1本のホースの両端にグリップがついていて、ホースの真ん中には重りが入っている、という器具。長井プロ、使い方から教えてください!

「まずはスウィングリズムを養うために両端のグリップを握って素振りしましょう。ポイントはトップでホースが左わきに当たったら切り返し、フィニッシュではホースが右わきに当たるように振ることです」

早速何度か素振りしてみると、イテ……顔に当たってしまいます(笑)。長井プロはその理由を「トップでわきが空き過ぎているから顔に当たってしまうんだと思います。どうやったらホースが左わきに当たるか、意識しながら試してみましょう」とのこと。

なるほど! クラブだけでは自分のクセってわかりにくいですが、魔法のホースはそういったクセを修正するのにもいい練習器具のようです!ちなみにプロたちは「コンディション作りに使用している」ようで調子を整えるためにもピッタリの練習器具みたい!

画像: 同じリズムで振れるし、自分のクセの修正もできてプロが使うのも納得です!

同じリズムで振れるし、自分のクセの修正もできてプロが使うのも納得です!

さて続いてはS子が一番難しかった練習器具、その名も「魔法のスティック」です! 30センチほどの棒状で、魔法のロープ同様、両端にはグリップが装着されていますが、どうやって使うんでしょう?そもそもどんな練習器具?

「魔法のスティックはシャフトを使う感覚を教えてくれる練習器具です。片手で握って左右のグリップを連続で揺らしていくことでシャフトのしなりのタイミングを覚えられるというのと、ゴルフスウィングと同じように支点がないと動いてくれませんから、支点の大事さも体感できると思いますよ」

画像: 「魔法のスティック」はしなりを使う感覚を養ってくれるようですが、一番難しかった……。

「魔法のスティック」はしなりを使う感覚を養ってくれるようですが、一番難しかった……。

揺らすだけでいいの? と思ったのですが、揺らすだけでとても難しかった……! どうやらS子は腕全体を動かしていて、動きに“支点”がない状態だったみたい。肩を支点にすることでビュンビュン動きましたが、たしかにゴルフでも体幹が動き過ぎてしまってはクラブの性能をしっかり活かせないですもんね。一見ゴルフと関係ないように見えてもスウィング作りにつながっているんだな~!

画像: パッティングの練習器具「魔法のタッチ」は天井から紐で吊っているボールをパターで打ち、戻ってきたボールをまた打つ器具(?)。そうすることで距離感を養うことができるみたい

パッティングの練習器具「魔法のタッチ」は天井から紐で吊っているボールをパターで打ち、戻ってきたボールをまた打つ器具(?)。そうすることで距離感を養うことができるみたい

さて、最後に気になったのは天井からプラ―ンと先端にボールがついたひもが地面ギリギリのところまで吊るしてある「魔法のタッチ」と呼ばれるパッティングの練習器具。名前の通りタッチ、距離感を養うためのもので、やり方はとてもシンプル!紐の先にあるボールをコンと打ち、戻ってきたボールをまた打つ。このように連続してコンコンコンと打つことで常にフェースをスクェアに保ち、芯に当てる感覚が身につくみたい。

ただ!これ試してみるとわかりますが、芯以外のところに当たるとボールが左右に飛んで行ってしまうため、芯に当てることが絶対条件。最初は難しいけど、戻ってくるボールを打つので意外とフェースのどこに当たったというのが見えるんです。

画像: 魔法のタッチはプロキャディ・伊能さんも「いい練習になる」と大絶賛の練習器具でした!

魔法のタッチはプロキャディ・伊能さんも「いい練習になる」と大絶賛の練習器具でした!

魔法のホース愛用者でもあるプロキャディ・伊能恵子さんも大絶賛の練習器具で「芯に当て続けることで同じ打感の強さでストロークできるようになるからパターの再現性は高くなると思いますよ」とのことです!

長井プロが作った練習器具はどれもアマチュアゴルファーの悩みをよりよりシンプルに解決することができるものだな~と実感!練習器具を使うことでスウィング作りが簡単に感じるな~と思ったS子なのでした。

……ちなみに取材後、練習しにいくと、ここ数ヶ月ほど出ていなかったナイスショットが何発も出ちゃいました(笑)。

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