こんにちは、ゴルフ記者S子です。国内メジャー「ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ」最終日に取材へ行ってきました! 会場は茨城県にある茨城ゴルフ倶楽部東コース、気温は26.6度とゴルフ日和!
今大会は無観客開催。昨年から多くの試合が無観客となっていますが、現地で観戦したい! と願うゴルフファンも多いのではないでしょうか。それに、テレビだと優勝争いが中心で、自分の見たい注目選手をウォッチするわけにはいきませんよね。というわけで今回は、成績問わず気になる選手のプレーぶりをお伝えしていきたいな~と思います!
さて、最終日の朝、会場へ着いたS子がまず向かったのはドライビングレンジです。無観客だけに朝のレンジはとても静かで、国内メジャー最終日だとは思えないくらい。以前、ある女子プロに電話取材で話を聞いた際、無観客と有観客は違う?と聞いてみたことがありますが「やることは変わらないけど、歓声がないし、ちょっと練習ラウンドみたいですね」と話していました。
そんな例年と違う雰囲気の練習場を見ていると、ひときわ目を引く選手がいます。それはダルメシアン柄のセットアップを身にまとった脇元華選手!174センチとスタイルのいい脇元選手によく似合う着こなしで、もしギャラリーが入っていたら、多くのファンの目を釘付けにしていたに違いありません!
そんな脇元選手はスタートホールで2段グリーンの超ロングパットをジャストタッチでいきなりバーディ。いつもなら歓声や拍手が鳴り響くはずですが、同組選手やキャディさんからの「ナイス!」という声掛けだけで、淡々とプレーしていました。
さて、S子が注目している選手は沢山いますが、今大会でどうしても見たい選手がいました。それは「KKT杯バンテリンレディスオープン」で初優勝に輝いた山下美夢有選手。昨夏に高額な弾道測定器「トラックマン」を購入し、100ヤード以内を3ヤード刻みができるように練習しているという山下選手がどんな練習をしているのか、どんなプレーをするのか個人的にとても気になっていたんです。
そんな山下選手は、パッティングとアプローチ練習後にドライビングレンジに着くとすぐにトラックマンをセット。打ったらトラックマンの数値を確認して、という動作を繰り返し行っています。こうしておけば、その日の気候や体調に合わせた飛距離が把握できそうです!このひと工夫が、彼女のプレーの安定感を作っているのかもしれませんよね!
7アンダーの8位タイでフィニッシュした山下選手は、4日間通しても初日以外はノーボギーのプレー。実際に見ていても、とにかくボギーを叩かないリカバリー力に優れたプレーがとても印象的でした!優勝後の2試合は2位、3位タイ。そして今大会が8位タイと2勝目を挙げるのもそう遠くないのかな~と今後の活躍がますます楽しみになりました!
さて、ほかにもたくさんの選手のプレーを見てきましたが、山下選手の次の組でプレーをした稲見萌寧選手がとにかく凄かった!
ご存知の通り、今年に入ってから4勝を挙げるなど絶好調の選手のひとり! ジュニア時代から毎日10時間練習していたというのは有名な話ですよね。
そんな稲見選手の練習する様子を見ていると、ドライビングレンジで超シビアな練習していたんです。ヘッド1個分が通るように横にボールを2球並べ、その間にボールをセット。まずは左手で片手打ち、次に両手打ちで真ん中にセットしたボールを打っていて、これは「軌道のチェック」をしているみたい。練習の虫だけに、最終日の朝でもこんなシビアなドリルをこなしているんですね……。
そんな磨き上げたショット力が魅力の稲見選手のプレーで、とくに印象に残ったホールは16番ホール。セカンドは普通に打ったら木に当たるような場所でしたが、稲見選手は木の下を通るように低い球で打ち、左グリーンカラーにつけました!
グリーン手前には左右にバンカーがあって、入る可能性はゼロではなかったはず。どういう戦略だったのか、会見でこのように教えてくれました。
「木に当たるのが一番してはいけないことだったので、あの状況でどうしたらパーをとれるか考えての戦略です。バンカーは左右手前にあったけど、バンカーとバンカーの間を狙っていった結果です」とのことでした! 木の下を抜きながらバンカーとバンカーの間を狙う……すごい技術です!
今大会を制したプラチナ世代の西村優菜選手含め、若手選手を中心にまだまだ注目選手はたくさん。これからもウォッチしていきますね!