パー3のティショット。ティーアップしてアドレスに入った直後、クラブヘッドを使って球の高さを微調整した。すると同伴者に「打つ前でもクラブでボールに触れるのはNG」と指摘されてしまった!
パー3のティショット。「よ~し、絶対乗せるわよ!」バーディ奪取を目指し、気合十分!
しかしアドレスに入ったところ、ティーアップがやや高いことに気がついた。「ん? いつもよりちょっと高い気がするわね」
そこで打つ前に、クラブヘッドで球をトントンと叩き、高さを調整。「だいたいこんなものでいいわね」
ティーアップした球をクラブヘッドを使って高さの微調整をしたらどうなる?
パー3でティーアップし、アドレスに入った直後、クラブヘッドを使って球の高さを微調整した。するとそれを見た同伴者から、「打つ前でもクラブでボールに触れて動かすのはまずいんじゃない?」と指摘されてしまった。「ティーイングエリアなら大丈夫!」と反論したが……。
正解は、「無罰でそのままプレー」。
プレーヤーはインプレーの球を拾い上げたり故意に動かした場合、1打罰を受け、その球は元の位置にリプレースしなければならない(規則9)が、インプレーとはティーイングエリアからストロークされた球(定義)のことであり、今回のようにインプレーでない球をクラブヘッドで触れて、上下の位置を変えても罰打はない(規則6・2b)。
週刊ゴルフダイジェスト6/1号「ゴルルとルール2021」より。監修・小山混、撮影・増田保雄