ティショットでドライバーを持たないのは「男らしくない」「おもしろくない」「ズルい」、なぜかそんなふうに言われるケースが令和の時代の今もある。それに対し、関東在住匿名5下シングル氏は「仲間内ルールであればアリだけど、スコアアップのためにはNO」とキッパリ。ティーイングエリアでの“煽り”について聞いた。

狭いホールのティショット。ドライバーでOBを打った人が、「やっぱりなあ、OBになりそうだなあと思ったんですよ……」と言うケースがしばしばあります。こういうふうに、打つ前から「OBになりそうだなあ」と思うことって、ありますよね。

私は、このような場合絶対にそのまま打ちません。ドライバーを持ってOBが出そうなら、3番ウッドならどうか、ユーティリティなら……? と番手を下げ、自信を持てる番手でティショットを打ちます。

しかし、このようなことを言うと「ティショットをUTで“刻む”なんて、周りになんて言われるかわからない!」と反論する方が中にはいます。「ドライバーを持たないなんて男じゃない」と周りが言ったり、「ズルい」みたいに言われることもあるみたいです。

画像: スコアを守るためにはどのクラブを持つ?ティーイングエリアでの番手選びのコツについて教えてもらおう!(撮影/増田保雄)

スコアを守るためにはどのクラブを持つ?ティーイングエリアでの番手選びのコツについて教えてもらおう!(撮影/増田保雄)

高速道路での煽り運転が問題になっていますが、ティーイングエリアでの煽りも問題です。だって、OBが出そうなのにそのまま打ってOBを出したら、打った当人は気持ちが凹みますし、その気持ちの凹みは周りにも伝わって、組自体も盛り下がります。打ち直したり、「念のため…」なんて言って球探しをしたりしてスロープレーにもつながる。いいことはひとつもないのです。

それが仲間内のコミュニケーションとして必須なのだということならもちろんアリです。ゴルフはスコアだけを求めるものではなく、仲間とワイワイ過ごす時間を楽しむためのものでもありますから。ただ、上達を目指すなら、煽るのも、煽られるのもやめたほうがいいのは間違いありません。

ゴルフとは、自分の実力に応じてそのときできるプレーを選択するゲームです。確率の低いほうをわざわざ選ぶ必要はありませんし、大切なのは自分のプレースタイルを貫くことです。「刻みかよ」「固いな〜」と揶揄されたって、それでいいショットを打っていいスコアを出せばそのうち誰もなにも言わなくなります。

ゴルフが本当に難しいのは、同伴者意外にも煽ってくる人物がいる点でしょう。それはほかならぬ自分自身。「真っすぐ飛ぶかもしれないからドライバーを持っちゃえよ」「2オンに成功するかもしれないからスプーンでいこうぜ」と甘い言葉で煽ってくる自分。内なる煽りを制して、おれはこれでいくんだとユーティリティなど自信ある番手を選べたとき、きっと一段階上のゴルファーになれると思います。

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