グリーン周りでもっとも安全な寄せ方と言えばパターを使った転がしだが、エッジまであと2、3ヤードと微妙に距離がある状況では距離感が出しにくい。そんなときにオススメだという「サンドウェッジの転がすアプローチ」を、シングルハンディの腕前を持つイラストレーターの野村タケオが実際に試してみた。

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。フェアウェイからグリーンを狙ったものの、ちょっとダフってグリーン手前の花道へ。アマチュアにはよくあるシチュエーションじゃないですか?

グリーンまでは2~3ヤードだけど、ピンまでは15ヤードくらい。ライは良いので、これは寄せワン取りたい状況です。でもね、これがなかなか上手くいかない。変にスピンが掛かってショートしちゃったり、パターで打ったら芝に食われて距離感が合わなかったり。

どう打てば寄りやすいのかな~と悩んでいたところ、ちょうど週刊ゴルフダイジェスト6/8号に「正解はウェッジの転がし」って記事が載っていました。どうやればウェッジで上手く転がせるのでしょうか?さっそく試してみることにしました。

画像: 週刊ゴルフダイジェスト2021年6月8日号で紹介されていた「サンドウェッジでの転がしのアプローチ」を実践!

週刊ゴルフダイジェスト2021年6月8日号で紹介されていた「サンドウェッジでの転がしのアプローチ」を実践!

ウェッジで転がすためのポイントは「インサイドアウト軌道」。記事ではSWで転がす方法が書かれているのですが、SWでクラブを上から下に使ってしまうと、少しでもボールの手前にエッジが入ってしまうと刺さってしまうし、ランが出る球は打てません。なので、クラブをインサイドアウト軌道でヘッドを横から入れるのが正解なんです。それなら少しくらい手前に入っても滑ってくれるし、ロフトも立ってくるので転がる球が打てるってわけです。クラブヘッドはインサイドからアウトサイドに抜けていくので、インパクト後は飛球線方向に対して外側にヘッドがあればOKです。

画像: (左)飛球線方向を表す向こう側のボールよりも内側にヘッドが来てしまってはダメ(右)飛球線方向よりも右外側にヘッドが行くようにする

(左)飛球線方向を表す向こう側のボールよりも内側にヘッドが来てしまってはダメ(右)飛球線方向よりも右外側にヘッドが行くようにする

まずはインサイドからクラブを入れるということを体験してみます。ボールの箱をSWのネックが当たる位置に置き、そのままショットします。箱があることでアウトサイドインには振りにくくなるし、上手く箱をネックで叩ければクルッと箱は回転します。

やってみましたが、インサイドから振ることを意識すると、低いところからクラブが入ってきてネックが箱の角に当たり、クルッと箱が回りました。外からクラブ入ったり、高いところから入ってくると箱は綺麗に回りません。これはインサイドからクラブを入れるイメージが分かりやすいドリルですね。

画像: 箱がクルッとまわるようにインサイドの低いところからヘッドを入れましょう

箱がクルッとまわるようにインサイドの低いところからヘッドを入れましょう

インサイドからクラブを入れる感覚が分かったら、インサイドアウトに打つための構えです。まずボール位置は右脇の下で、左前腕とクラブが一直線になるように構えます。この構えだと自然にロフトが立ってハンドファーストに打ちやすくなります。

この構え、やってみると、かなり右にボールがある感じがします。このままのボール位置でコックを使ってクラブを上げてしまうとザックリになってしまいます。なので、手首のコックを使わないように振ることが大事なんです。

画像: 正しい構えから、低くインサイドにテークバックして、横からヘッドを入れていきます。絶対にコックをしないことが大事!

正しい構えから、低くインサイドにテークバックして、横からヘッドを入れていきます。絶対にコックをしないことが大事!

実際に芝の上から何発も打ってみましたが、たしかにこの構えからインサイドアウトに振れたときには、低く出てランが出る球が打てました。ボールがかなり右にあるので、リーディングエッジが刺さりそうで怖いのですが、コックを使わずに横から打てばきれいにソールが滑ってくれました。

ポイントはやはり「コックを使わない」ってことと「横から打つ」ってことのような気がします。インサイドに低くテークバックすることも大事ですね。左わきを支点にして、左腕とクラブを一体化するイメージだといい感じで振れました。

ランを出すアプローチってSWでは難しいのかと思っていましたが、この打ち方だとけっこうシンプルで簡単に打てるんだな~と思いました。転がすならもっとロフトの立ったクラブを使えばいいじゃんと思っていたのですが、PWや9番などで打つアプローチよりも転がりすぎることが少ないので、使い分けられると良いんじゃないでしょうか。

画像: 左手首とグリップエンドの間にパターカバーを挟んで、それを落とさないイメージで打ってみましょう

左手首とグリップエンドの間にパターカバーを挟んで、それを落とさないイメージで打ってみましょう

最後にコックを使わずにスウィングできているかを確認するドリルを。左手首とクラブの間にパターカバーを挟み、そのままインサイドアウトにクラブを振ります。ヘッドカバーが落ちないように意識すると、コックを使わずにスウィングする感覚がわかります。インパクト後に手首が折れてしまってもカバーが落ちるので、最後まで落ちないように意識しましょう。

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