“なっち先生”こと女子プロゴルファー・大谷奈千代は「上達するためには重要な7つの要素がある」という。今回は7つの要素、最後のひとつ「ゴルフの運」について話を聞いてみよう。

「上達するための7つの要素」を6回にわけてお話してきましたが、いよいよ最後のひとつ。それはゴルフの運についてです。

みなさんは、プレー中に「ツイている」と感じたことはありませんか?ゴルフは自然との戦いなので、ナイスショットがキックしてラフにつかまったり、「げっ!スライスしちゃった!OBかも!」と思ったボール木に当たってフェアウェイに戻ってくるなど、運、不運はつきもの。でも、どうせなら運を呼び寄せてラッキーを掴みたいですよね!

縁起がいい、グッドプレーにつながるようなイメージといえば、最終日にタイガーウッズが着る赤いシャツがあります。決まった日に同じ色を着ることはやはり幸運を呼び寄せるための縁起を担いでいるのだと私は思います。

ゴルファーにとってタイガーが最終日に赤いシャツを着るような「規則正しい動き」は、運を呼び寄せるひとつの手法。そして、実はこの規則正しい動きというのは運を引き寄せる方法でもあるんです。

それは、プレッシャーがかかる場面でもいつも通りプレーすることができると言われている「ルーティン」のこと。いつでも決まった手順を行うことで、運も引き寄せることができるんです。

では、どんなルーティンが運を引き寄せるのでしょうか、3つの具体例を挙げていきましょう!まずは「歩き方」からです。

運を引き寄せるルーティン1:リズムよく歩こう!

画像: 運を引き寄せるためにリズムよく歩こう! www.instagram.com

運を引き寄せるためにリズムよく歩こう!

www.instagram.com

ボール地点まで走って向かうアマチュアゴルファーがいますが、それではリズムが速くなってしまいます。なので、少しペースを上げて早足でしっかり腕を振って歩きましょう。

腕を振ることがポイントで、身体の連動性が良くなるため、スムーズなスウィングリズムへの効果があります。さらに、ヘッドスピードアップにもつながりますから、いつもよりボールがよく飛ぶなんてことがあります!

またリズム良いプレーのためにはスムーズなクラブ選択も大事です。打ちたい距離を確認したら使いそうなクラブを2、3本持ってボール地点へ向かいましょう。

グリーン周りでは状況によって使いたいクラブが変わってくるはずですから、アプローチウェッジ、サンドウェッジ、パターを持っていくことを勧めます。乗ったと思ったボールが奥にこぼれていた……なんてこともあり得ますしね。

運を引き寄せるルーティン2:打つ前の「プレショットルーティン」を作ろう!

さて、続いては打つ前のルーティン「プレショットルーティン」についてです。アドレスに入るまでの一定の動作をプレショットルーティンと言います。ルーティン内容は様々ですが、毎回同じ動作を行うことで、緊張する場面でも落ち着いてプレーすることができるんです。

たとえば、まずボールの後ろに立ってターゲット方向を確認します。ターゲットとボールを結び、ボ―ルの少し先にあるスパット(目印)を見つけて、クラブフェースをターゲットに対して直角にし、スタンスはターゲットラインと平行に構えます。

これは一般的なプレショットルーティンですが、好きなプロゴルファーのルーティンを真似してみることもひとつの方法。ルーティンはリズムよくスムーズにスウィングできることがポイントになりますから、そこを忘れないように自分なりのルーティンを見つけていきましょう!

運を引き寄せるルーティン3:「40秒以内」にショットをしよう!

「2」のプレショットルーティンとも密接に関わるのですが、ルーティンを作る上では方向を確認してからフィニッシュまでを40秒以内で終わらせるようにすることを勧めます。

画像: ターゲット方向を確認して、平行なアドレスをとって、打つ。ここまでの一連の流れを40秒以内に終わらせよう! www.instagram.com

ターゲット方向を確認して、平行なアドレスをとって、打つ。ここまでの一連の流れを40秒以内に終わらせよう!

www.instagram.com

練習場ではナイスショットを打てるように考えながら打つこともあると思いますが、コースへ出たらスウィングのことを考え過ぎてしまうとリズムが崩れ、運も引き寄せにくくなってしまいます。そのため、ターゲット方向を確認してからフィニッシュまで40秒以内でショットするようにしましょう。

スムーズにプレーすることをプレーファーストといいますが、ゴルファーにとってプレーファーストは大切なリズムの作り方そのものなの。ゴルフルール(規則5.6b)では、1ショットにつき40秒以内にストロークを行うことを推奨しているように、スムーズなショットとは具体的に40秒以内のショットということなんです!

実際に行うとわかりますが、40秒はあっという間。スウィングのことを考えすぎていると40秒以内にショットすることはできません。そこで、自分は40秒以内で打てているのか、現状を知ることから始めていきましょう!

後方から動画を撮影し、コースにいることを想定して、プレショットルーティンを行い、何秒でショットを終えることができているかチェックしていきましょう。

40秒以内に打ち終えることができたゴルファーは、スムーズなショットができている証拠です。40秒以上かかってしまったゴルファーは1ショットに対して考えすぎの傾向がありますから、チェック項目をひとつに絞ってみるといい結果が見えてくるはずです!

「待ちチョロ」なんて言葉がある通り、ひとつのショットをするまでに待つ時間が長すぎると考えすぎて、力んでしまったり、スウィングのリズムが悪くなってミスショットにつながることがよくあります。40秒以内のショット練習は気持ちやリズムの切り替えに効果がありますし、結果的に運を引き寄せることもできるはずですよ!

【まとめ】

「規則正しい」ルーティンは運を呼び寄せるひとつの手法です。コースでのスムーズなプレーでゲームの流れを良くしましょう!

画像: ポイントは「お尻の位置」と「右足の使い方」! タイガー・ウッズのスウィングからアマチュアが学ぶべき大切なこと youtu.be

ポイントは「お尻の位置」と「右足の使い方」! タイガー・ウッズのスウィングからアマチュアが学ぶべき大切なこと

youtu.be

This article is a sponsored article by
''.