PGAツアーでパターのカーボンシャフト使用者が増加中。ついにはダスティン・ジョンソンもカーボンにチェンジ! 一体なぜなのか、週刊ゴルフダイジェストのツアー担当・ケンジロウがレポート!

こんにちはケンジロウです。サンディエゴの全米オープン会場からお届けしております。今日は、こちらで見つけた気になったギアをご紹介します。

それは、ダスティン・ジョンソンのパターです。ダスティンと言えば、スパイダーを長年モデル違いでいろいろと使ってきましたが、今週のトーリパインズでは、何やら「ツノ型」のパターを使っています。

画像: ツノ型ヘッドにカーボンシャフトのパターを使って2オーバー20位タイで予選を通過したダスティン・ジョンソン(写真は2021年の全米オープン 写真/Blue sky photos)

ツノ型ヘッドにカーボンシャフトのパターを使って2オーバー20位タイで予選を通過したダスティン・ジョンソン(写真は2021年の全米オープン 写真/Blue sky photos)

ヘッドをよく見てみると、バックフェースに“TP”の青い文字。これはテーラーメイドの新しいヘッド、「ハイドロブラスト」ですね。ハイドロブラストはTPコレクションとトラスが融合した新モデル。ツノ型以外にも他に何タイプかあって、すでに日本の女子ツアーで流行ってきているのは、目の肥えたファンの方ならご存じかと思います。前作のトラスよりネックの三角形が小さくなって、より操作性が上がったモデルと言われています。

ダスティンがツノ型というはどこか違和感を覚えるんですが、それ以上にあらッ? と思ったのが、そのパターのシャフトです。「LAゴルフ」のシャフトを使っているじゃないですか。

LAゴルフと言えば、デシャンボーが使っていることは有名ですよね。ノンテーパーのモデルをSIKのヘッドに差しているのは以前の記事で書きました。実は、このLAゴルフのカーボンシャフトをパターに入れている選手がPGAツアーでけっこう増えているんです。

名前を挙げてみると、セルヒオ・ガルシア、トミー・フリートウッド、キム・シーウー、ケビン・ナ、リッキー・ファウラーなどなど。

松山英樹も昨年のBMW選手権で入れていたのを覚えている人もいるかもしれません。そのときはデシャンボーやダスティンと同じ黒いモデルを使っていました。

LAゴルフのシャフトがこれだけPGAツアーの選手から評価を受けている理由はどこにあるのか?LAゴルフのツアー担当のジョーさんに聞いた話を以下に紹介します。

「ブライソンはうちのシャフトを『エネルギーが強いからラインに乗る時間が長い』と言って気に入ってくれています。最後のひと転がりでカップインしてくれると。彼とは6、7年前からテストを重ねてきて、テストの結果も良く、ずっと使ってくれています。このシャフトはトルクが少ないので、ストローク中に余計なねじれが少ないのが特徴です」(ジョーさん)

画像: LAゴルフのカーボンシャフトの火付け役となったブライソン・デシャンボー(写真は2021年の全米オープン 写真/Blue sky photos)

LAゴルフのカーボンシャフトの火付け役となったブライソン・デシャンボー(写真は2021年の全米オープン 写真/Blue sky photos)

LAゴルフのシャフトには、白と黒の2種類があって、ガルシアやフリートウッドなどは白いモデルを使っています。デシャンボーが使うアームロック用は黒いモデルのみで、重さは180グラムあります。ノーマルシャフトでも135グラムあり、いずれにしても重め。通常のスチールシャフトだと125グラム程度ですから、重くて硬めのシャフトなので、安定性は抜群なんでしょうね。

ダスティンは全米オープン前の時点でストロークゲインドパッティング(パッティングのスコアに対する貢献度)が0.084で全体の92位ですからね。ヘッドもシャフトもガラッと変えて、調子を上げるきっかけを探っているんでしょうね。

最後にその当人のダスティン・ジョンソンのコメントです。

「実はここ数カ月、LAゴルフのシャフトでテストしてきたんだ。インパクトが安定して、しっかりフェースの真ん中でとらえられるようになったし、ボールの転がりが良くなったように思う」(ダスティン・ジョンソン)

ちなみにLAゴルフのシャフトは、大量生産モデルではなく、選手とフィッティングを繰り返しながら製造していくモデルだそうです。

パターのシャフトもそのうちドライバーのようにリシャフトする時代がくるかもしれませんね。

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