オリンピック男子ゴルフランキングが更新され、東京五輪の出場資格を得た60名の選手が発表となった。日本の代表選手はいったいだれに？最多の4名が出場権をつかんだアメリカ代表の顔ぶれは？

日本男子代表は松山・星野

7月末より開催予定の東京オリンピック。そのゴルフ競技男子部門の各国代表選手として内定した全60選手が発表となった。

代表選手は世界ゴルフランキングを基に選出されるが、1カ国ごとの有資格者の上限数や出場保証枠などの各条件を踏まえたうえで、端的に誰がオリンピックに出場できるか、をわかりやすくしたのが「オリンピックゴルフランキング」だ。

そのオリンピックゴルフランキングを参照すると、東京オリンピックへの出場権利を得た以下の60名となっている。

【オリンピック男子ゴルフランキング】
1：ジョン・ラーム（スペイン）
2：ジャスティン・トーマス（アメリカ）
3：コリン・モリカワ（アメリカ）
4：ザンダー・シャウフェレ（アメリカ）
5：ブライソン・デシャンボー（アメリカ）
6：ロリー・マキロイ（アイルランド）
7：ビクトル・ホブラン（ノルウェー）
8：松山英樹（日本）
9：ポール・ケーシー（イギリス）
10：アブラハム・アンサー（メキシコ）
11：イム・ソンジェ（韓国）
12：キャメロン・スミス（オーストラリア）
13：ホアキン・ニーマン（チリ）
14：トミー・フリートウッド（イギリス）
15：コーリー・コナーズ（カナダ）
16：ビクトル・ペレス（フランス）
17：ガリック・ヒーゴ（南アフリカ）
18：シェーン・ローリー（アイルランド）
19：マーク・リーシュマン（オーストラリア）
20：クリスティアン・ベゾイデンハウト（南アフリカ）
21：キム・シウ（韓国）
22：カルロス・オルティス（メキシコ）
23：マッケンジー・ヒューズ（カナダ）
24：セバスチャン・ムニョス（コロンビア）
25：グイド・ミグリオッティ（イタリア）
26：エミリアノ・グリジョ（アルゼンチン）
27：星野陸也（日本）
28：アントワン・ロズナー（フランス）
29：トーマス・デトリー（ベルギー）
30：アレックス・ノレン（スウェーデン）
31：トーマス・ピータース（ベルギー）
32：カル・サモーア（フィンランド）
33：マティアス・シュワブ（オーストリア）
34：ラスムス・ホイゴー（デンマーク）
35：サミ・バリマキ（フィンランド）
36：ジャズ・ジェーンワタナノンド（タイ）
37：ジョナサン・ベガス（ベネズエラ）
38：フランチェスコ・モリナリ（イタリア）
39：ヘンリック・ノルランデル（スウェーデン）
40：ラファ・カブレラベロー（スペイン）
41：ミト・ペレイラ（チリ）
42：ヨアキム・B・ハンセン（デンマーク）
43：ロリー・サバティーニ（スロバキア）
44：セップ・ストラカ（オーストリア）
45：ライアン・フォックス（ニュージーランド）
46：パン・チェンツェン（台湾）
47：アドリアン・メロンク（ポーランド）
48：マキシミリアン・キーファー（ドイツ）
49：ジュビック・パグンサン（フィリピン）
50：オンドレイ・リーザー（チェコ）
51：スコット・ビンセント（ジンバブエ）
52：ガン・チャルングン（タイ）
53：ハーリー・ロング（ドイツ）
54：ファブリシオ・サノッティ（パラグアイ）
55：ラファエル・カンポス（プエルトリコ）
56：ガビン・グリーン（マレーシア）
57：カール・ユアン（中国）
58：クリスチャン・クロー・ヨハネセン（ノルウェー）
59：ゴ・アジュン（中国）
60：アニルバン・ラヒリ（インド）

まず日本代表内定者は、松山英樹と星野陸也の2名。松山は海外メジャー「マスターズ」優勝という快挙を成し遂げ、世界ランクは現在16位と日本人選手中トップに。星野は同ランク76位で五輪への切符を獲得。昨年プロ転向を果たした金谷拓実は同ランク85位と一歩及ばずの結果となった。

画像: 東京オリンピック男子ゴルフの日本代表に内定したのは松山英樹（左）と星野陸也（右） — 東京オリンピック男子ゴルフの日本代表に内定したのは松山英樹（左）と星野陸也（右）

アメリカ代表に内定したのは、ジャスティン・トーマス、コリン・モリカワ、ザンダー・シャウフェレ、ブライソン・デシャンボーの4名。ちなみに現世界ランク2位のダスティン・ジョンソンはすでにオリンピックへの出場を辞退しているため、デシャンボーは繰り上がりでの出場枠獲得となっている。

先日の海外メジャー「全米オープン」でメジャー初制覇を達成し世界ランク1位に躍り出たジョン・ラーム（スペイン）も出場権を獲得。その他、ロリー・マキロイ（アイルランド）、ポール・ケーシー（イギリス）、ビクトル・ホブラン（ノルウェー）、イム・ソンジェ（韓国）らPGAツアーのトップで活躍する選手たちも多く名を連ねている。

とはいえ、今回発表された60名の選手はあくまで内定者であり、参戦が確定したわけではない点には注意。

参戦選手が確定するのは、男子だけではなく今週開催予定の米女子ツアー「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」、国内女子ツアー「アース・モンダミンカップ」など各女子ゴルフツアーの試合結果を反映したロレックス・ランキング（女子ゴルフの世界ゴルフランキングに相当する）が更新され、オリンピック女子ゴルフランキングが最後の更新を迎えてから。

男女それぞれ出場枠を得た60名の選手が出そろったあと、7月1日までに出場枠を使用するかどうかを決め、もし辞退者がいた場合は出場枠を再配分。最終的にオリンピックに出場する60名の選手が発表されるのは男女ともに2週後の7月6日（火）となっている。