正しいスウィングするためには正しいアドレスを身につけることが大事だが、アドレスによってミスの傾向が異なると女子プロゴルファー・大谷奈千代はいう。そんなNGアドレスのひとつ“C字姿勢”はどんなミスが多いのか?詳しく教えてもらおう

猫背が特徴の「C字姿勢さん」になってしまう理由

前回の記事では反り腰アドレスの「S字姿勢さん」のミスショットの傾向についてお話しましたが、今回は猫背アドレスの「C字姿勢さん」のミスショットの傾向や、理想のアドレスであるニュートラルアドレスの「N字姿勢さん」に少しでも近づくためのドリルを紹介していきます!

アドレスは私生活での姿勢が影響してきます。たとえば、リモートワークなどでパソコンでのお仕事が多い方は、どうしても肩甲骨が丸まった姿勢を長時間とってしまいます。この、肩甲骨が丸まって、頭が両肩より前に出た姿勢が「C字姿勢さん」の特徴です。椅子に座って長時間仕事をすることで体幹部が弱くなってしまう可能性もあります。

そんな「C字姿勢さん」の特徴的なエラーが、バックスウィングで右わきが空いてしまうこと。つまり典型的な手打ちです!ご存知のように手打ちには多くのデメリットがあります。まずはアドレスから直していきましょう!

画像: 猫背の“C字姿勢”ゴルファーはバックスウィングに必要な回転を制限してしまい、手打ちになりやすい

猫背の“C字姿勢”ゴルファーはバックスウィングに必要な回転を制限してしまい、手打ちになりやすい

ではなぜ右わきの空いた手打ちになってしまうのでしょうか?「N字姿勢さん」と比べて猫背の「C字姿勢さん」は背中全体が丸くなって背骨が歪んでいる状態にあります。背中が丸くなってしまうのは、胸まわりの筋肉が硬くなったり弱くなったりと、筋肉がアンバランスな状態になっているから。この姿勢になると、脊椎の関節ひとつひとつがねじれなくなってしまうため、バックスウィングに必要な回転が制限されてしまいます。結果、右わきを開けて腕を振るしかなくなってしまうわけですね。

また、バックスウィングで右わきがあくと、右腰も浮いてしまいます。右腰が浮くと右股関節に体重を乗せることができず、スウィングのエネルギーを溜め込むことができなってしまうので、ボールを遠くに飛ばすこともできなくなってしまいます。

アドレスで肩甲骨周りの正しい姿勢を取ろう!

では、「C字姿勢さん」が正しくアドレスするためにはどうしたらいいのでしょうか?やり方はとっても簡単です。まず、脊椎(背骨)を真っすぐにするイメージで立って下さい。

この状態から、手のひらを上に向けながら両手を外側から内側に動かして体の正面に持ってくると、ヒジが下を向いてワキが締まります。表彰状を受け取るときの姿勢に良く似た状態ですね。このようにすれば、背中が丸まった状態は解消されているはずです。この姿勢を“ショルダーパッキング”と言います。

画像: 表彰状を受け取るときの姿勢をイメージしてあげると猫背姿勢は解消されてくるはずですよ

表彰状を受け取るときの姿勢をイメージしてあげると猫背姿勢は解消されてくるはずですよ

この姿勢がちょっとしんどいなぁという方は、筋肉が硬くなっている証拠。日々の生活にエクササイズを取り入れる必要があります。ちょっとした空き時間にできるだけ胸を開いたり伸ばしたりする様にしましょう。

ニュートラルで正しい姿勢の準備ができたら、いよいよ手打ち改善のドリルです! とはいえやることはシンプルで、両わきにタオルを挟んでスウィングするだけです。スウィング幅はハーフスウィングがいいでしょう。

タオルでなくても、グローブを右わきに挟むことでも代用可能です。

画像: 両わきにタオルを挟んでハーフスウィングしてみましょう!このときタオルが落ちなければ正しいアドレスができている証拠

両わきにタオルを挟んでハーフスウィングしてみましょう!このときタオルが落ちなければ正しいアドレスができている証拠

ショルダーパッキングされると自然とわきが締まるので、挟んだタオルが落ちることなくスウィングすることができます。逆に、ハーフスウィングの振り幅でタオルが落ちてしまう人はわきがあいているので肩が開きすぎています。もう一度アドレスを見直してみましょう!

正しい姿勢をとり、ドリルでわきの締まった状態を体感する。これを繰り返すことで猫背も解消され、手打ちも収まり、飛距離も伸びてくると思います!ぜひ試してみてくださいね。

【まとめ】猫背の「C字姿勢さん」は、体を回せない姿勢になってしまっているので手打ちになってしまう。日頃の生活で胸を伸ばす運動や良い姿勢を意識し、アドレスでは真っすぐ立ったあと賞状を受け取るように胸を開いて構え、普段の練習では両わきにタオルを挟んでハーフスウィングを行いましょう!

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