アベレージゴルファーのパーオン率はそう高くはない。だからこそ、いざパーオンすると「よしっ、バーディチャンスだ!」と気合いが入るもの。だが、このような思考が「自分自身にプレッシャーを与え、手が動かない原因ともなるんです」とプロキャディ・伊能恵子。一体どうしたらいいのか?

たまのパーオン、狙いたくなる気持ちはヤマヤマだが……

平均スコア100前後のアベレージゴルファーにとってパーオンは簡単なことではありません。だからこそ、パーオン=バーディチャンスという思考になりやすい。もちろん気持ちはわかりますが、このような思考からプレッシャーが生まれ、手が動かずに3パット……なんて悲しい結果もあり得るんです。

私はバーディ“チャンス”とは80%の確率でカップインできる距離だと思います。では、パーオンしてファーストパットが3メートルだったときはどう考えるべきでしょうか?

画像: 80%の確率でカップインできる距離がバーディチャンスだと伊能はいう(撮影/岩村一男)

80%の確率でカップインできる距離がバーディチャンスだと伊能はいう(撮影/岩村一男)

3メートルの上りならプロゴルファーにとっては「バーディチャンス」ですが、アベレージゴルファーの確率から考えると「バーディトライ」と考えるほうがリスクは少ないと私は思います。ここで「バーディチャンス」と考えるとカップインしたい気持ちばかりが膨れ上がって、その結果、大ショートや大オーバーなんてこと、みなさんありませんか?

もちろんゴルファーによってバーディチャンスと思える距離はバラバラですが、80%の確率でカップインできるのは1メートルか、最大でも2メートルでしょうか。こういった自分にとっての目安を把握してあげることは意外と大事なことなんです。自分にとっての「バーディチャンス」の距離であれば、読んだラインを信じて打つことができます。

また「バーディチャンス」ではなく「バーディトライ」の距離が残ったとしたら「パーでOK」とタップインできる距離に寄せられるように考えたほうが、プレッシャーも減るし結果も良くなると思います。もちろん、ワンパットで入ってくれる回数も増えてくるはずです。

些細な考え方の違いですが、これだけでもミスを引きずりにくくなりますし、プレーのリズムもよくなるはず!ぜひ意識してプレーしてみてほしいですね。

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