14本のクラブセッティングのなかでもウェッジを何本入れるのか、そしてロフト角をどう組み合わせるかは悩みどころのひとつ。「もちろんロフトの間隔を均等にするのも正解ですが、この考え方に囚われすぎると返って距離を合わせづらくなってしまう可能性もありますよ」というのは、業界屈指のギアオタクでクラブフィッターの小倉勇人。ウェッジセッティングの考え方を詳しく聞いてみよう。

フルショットで打ちたい距離に合わせてロフト角を選んでみよう

こんにちは、ギアオタク店長の小倉です。さて今回はウェッジのお話。みなさんは、アイアンセットに続くウェッジのセッティングはどのようにされていますでしょうか。主に100ヤード以内で使うウェッジはスコアを作る重要なポイント。ここがしっかりと明確化されているかどうかでスコアの安定感がまるで違ってきます。

とくに気を付けたいのがロフト角の組み合わせです。最近のアイアンはロフト角を立てたモデルが多く、なんとなく~で選んでしまうとアイアンとウェッジの間に飛距離の差が生まれてしまい、距離感が合わせづらくなってしまいます。

一般的なロフト角の組み合わせの考え方として、アイアンの一番下の番手のロフト角を基準にロフト角の間隔を均等にするという形が挙げられます。たとえばアイアンの一番下の番手が44度で、ウェッジを3本追加するなら48度、52度、56度。2本なら50度、56度といった感じです。ロフト角を均等にすることでフルショットの飛距離差もできるだけ均等にしようといった狙いのセッティングです。

画像: 多彩なロフトのなかから、「フルショットで自分の打ちたい距離に応じてロフトを選ぶのもおすすめですよ」と小倉氏

多彩なロフトのなかから、「フルショットで自分の打ちたい距離に応じてロフトを選ぶのもおすすめですよ」と小倉氏

私も基本的にはこの考えに賛成です。ですが、この考え方に囚われすぎるとかえって距離を合わせづらくなってしまう可能性もあります。

個人的にお勧めなのがフルショットで打ちたい距離に合わせてロフト角を選ぶ考え方です。たとえば80ヤードピッタリを打ちたいと考えるのであれば、他のクラブからのロフトの間隔をあえて無視し、その80ヤードをフルショットで打てるロフト角のウェッジを選ぶのです。

どれくらいのロフト角が自分の打ちたい距離に合うかは、現在の使っているウェッジやアイアンセットの一番下の番手のロフト角から予想するしかないですが、一度ここがビシッとハマると100ヤード以内の距離感を作りやすくなりますし、そのウェッジを基準にしてその他の打ちたい距離に合わせて他のロフト角を選べば、距離の穴埋めも簡単でしょう。

またウェッジは一部できないモデルもありますが、多くのモデルが少々ならロフト角やライ角を調整できます。打ちたい距離に合わせて自分がコントロールするよりも、自分がフルショットで打ちたい距離に合わせて、ウェッジのほうを調整して飛距離を合わせてしまうほうが良いのでは? といった考え方ですね。

ただでさえコントロールを求められる100ヤード以内のショット。できるだけミスを減らすためには、自分が自信を持って打てることが大切だと思います。みなさんはウェッジのセッティングにどんな工夫をされていますか?

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