ティショットが大きくスライスし、OBゾーンに消えていく……100切りを目指すゴルファーの大叩きの元であるOBは「打ったあとどうするかが大事」だとプロキャディ・伊能恵子はいう。なにをどうすればいいのか? 詳しく聞いてみよう。

OBを打ったあとは「微調整」だけしよう

コースでOBへ打ち込んでしまうことは誰もが避けたいと考えますが、OBがある限り入る可能性はありますし、入った事実は変わりません。プロでもOBを打つことはありますから、100切りを目指すゴルファーならばある程度、OBを出してしまうのは仕方ないですよね。

なので私は「OBへ打ち込まない」より「打ったあとどうするか」が大事になってくると思うんです。

OBを打ったあとに「なにが悪かったんだろう」とスウィングの反省をしてしまったり、「ドライバーを持たなければよかった」と後悔してしまうゴルファーは多いですが、それだとさらに委縮して次のホールでもOB……という悲しい状況にもなるかもしれません。

画像: OBを打ったあとはスウィングをいじらず、ティアップの高さを変えるなどの“微調整”にとどめよう(撮影/姉崎正)

OBを打ったあとはスウィングをいじらず、ティアップの高さを変えるなどの“微調整”にとどめよう(撮影/姉崎正)

1度OBに入れると「もう入れたくない」という思いからスウィングを調整してしまうゴルファーは多いですが、ミスの原因がわかっていないうえでスウィングを変えることはとても危険なんです。さらにスライスの度合いが強まったり、調子がいいクラブも悪くなってしまう可能性だってありますから。

だからこそ、反省や後悔ではなく「OBに入ったのは仕方ない」と次の1打に集中してほしいと私は思います。コースによっては前進4打(プレ4)という特設ティがありますから、そこから仕切り直しのはず。

このときに無理にグリーンに乗せようとするのではなく、バンカーやハザードがあれば避けた方向を狙って、安全なところに打つ。OBを出したのは仕方ないわけですから、そのホールのスコアは良くてダボ。トリでも仕方がありません。ただ、9とか10とかは叩きたくないですから。

ただ、とはいってもOB対策をしなくていいというわけではなく、ちょっとした”微調整”をしてみることを私はオススメします。たとえばフェースの打痕を確認して、いつもより下目に当たっているなら「ティを少し高くしよう」とか。そういったスウィングを変えるわけではない微調整は全然あり!

そういった微調整を行って、自分に合った「ティの高さ」「ボールの置く位置」などの情報を養っていくことでターゲット方向へ打ち出せるようになりますし、OBは自然と減ってくるはずです。スウィングの調整は、あくまで練習場で!

いずれにせよ、OBは出るときは出ます。それを知った上で、次のショットに集中!それが、スコアをまとめる最善の方法なんですよ。

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