ピン「i59」やタイトリストのTシリーズ、テーラーメイド「P790」など、続々と発表が続く2021年下半期のニューアイアン。「これらのモデルの特徴を見てみると、アイアンの進化の方向性がまた変化してきているように感じます」というのは、業界屈指のギアオタクでクラブフィッターの小倉勇人。詳しく話を聞いてみよう。

「i59」「Tシリーズ」「P790」が続々発表

みなさんこんにちは、ギアオタク店長の小倉です。今回は、アイアンについてのお話です。

アイアンと言えば大手メーカーのニューモデルが立て続けに発表されたばかりですね。ピンは「i59」、タイトリストはTシリーズの2021年モデル「T100」「T100S」「T200」「T300」の4種。テーラーメイドも「P790」の発売が予定されています。

画像: タイトリスト「T100」(左)、テーラーメイド「P790」(中)、ピン「i59」(右)。2021年のニューアイアンには、シャープな見た目を維持しつつある程度のやさしさも兼ね備えたモデルが多いと小倉氏

タイトリスト「T100」(左)、テーラーメイド「P790」(中)、ピン「i59」(右)。2021年のニューアイアンには、シャープな見た目を維持しつつある程度のやさしさも兼ね備えたモデルが多いと小倉氏

これらのモデルはプロの使用も想定されたシリーズですが、そのラインナップを見てみると、プロ好みのシャープな見た目ながら、内部構造で直進性を追求し曲がり幅もある程度狭められている、といった特徴を持つモデルが現在のツアーアイアンの主流になっていると感じます。

一方、操作性を重視した、曲げて弾道をコントロールするトラディショナルな“アイアンらしいアイアン”は2021年に関してはまだ登場していません。純粋に操作性を追求し、ローテーションを活かしてボールを操作するゴルファーが気持ち良く打てるモデルとなると昨年発売されたブリヂストン「ツアーB 200MB」「ツアーB 201CB」、2019年発売のピン「ブループリント」までさかのぼる必要があるかもしれません。

2021年に限らず近年はミスヒットへの寛容性を強め、曲がり幅を少なくした結果重視のアイアンが増えてきました。個人的には、近年のアイアンの進化の方向性はドライバーの直進性・寛容性を重視した性能変化に引っ張られていると感じています。

操作性の高いマッスルバックが一定数残っている一方で、ドライバーとのマッチングを考えて比較的似たような挙動をするヘッドサイズが大きく見るからにやさしいピン「G425」やダンロップ「ゼクシオ」シリーズのような大きいヘッドサイズのアイアンもあり、これらが市場でどの程度受け入れられているのかを、メーカーサイドが常にチェックしながら進化の行く末を探っているような気がしているんですよね。

その答えとして、今年は小ぶりなツアーヘッドにやさしい技術を組み合わせた“合いの子”的なアイアンが登場する結果になったのだと思います。

とくに昨年、今年と国内外で新規ゴルファーが増えたので、その辺りも今後発売されるアイアンの性能に影響してくるのでは? と睨んでいますが、はたしてアイアンは今後どの方向に進化の舵を切るのでしょうか。みなさんはどう思いますか?

画像: 【検証】トップドラコン選手は44.5インチの一般的なドライバーでどれくらい飛ばせるのか?驚きの結果が⁉ youtu.be

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