「基本に戻れる練習器具」持ってますか？ 凄腕ゴルフ女子が調子が悪くなると“シャフトの軟らかい7番アイアン”を手にする理由

私の仕事のピアノも同じですが、少しずつ上達していくと基本を置いてきぼりにしてしまうことってよくありますよね。だけど、あるとき気がついたんです。上級者ほどアプローチやハーフショットといった基本を大事にしているって。

たとえば、色々なゴルフのYouTube動画を参考にし続けるといったように、上達のために”足し算”ばかりをしていると、大事な基本を忘れてしまいやすい。まさに私がそうでしたから、これは間違いありません（笑）。

足し算ではなく、ゴルフを上達するためには、たくさんのなかから自分に合ったものだけを残していくような”引き算”が大事だと気がついたのは、ずいぶん時間が経ってからでした。

ただ、正直なにを「引き算」すればいいのかってわからなくないですよね？だから私は「自分にとっての基本に戻れる練習器具」を使うようにしています。これは“自分にとって”がキーポイントで、練習器具は素振りバットでも、スウィング矯正器具でも人それぞれ何でもOKです！

私の場合は「いつもより軟らかいシャフトの7番アイアン」が「自分にとっての基本に戻れる練習器具」だと思っています。調子が悪いな～というときは切り返しのリズムが早くなりやすい傾向があるので、シャフトのしなりがよりわかりやすいクラブで切り返しのリズムや力感を整えるようにしているんです。

また、調子がいいと自分では思っていても、気付かないうちに力みすぎていたり、切り返しが早くなっていることだって少なくありません。それに気づくこともできるんです。

早く上手くなりたいという思いが強いほど、色々なドリルを試したり”足し算”ばかりをしてしまいやすいです。気持ちは痛いほどわかりますが、それでは上達の遠回り。

「自分にとっての基本に戻れる練習器具」を見つけて、迷ったらそれを振ってみる。それが、スウィング迷子にならないためには大事なんじゃないかな〜と思います！

※上山さんはアマチュアのためボランティアで協力していただきました