練習場では連発していたナイスショットがコースだと1球も出ない! 「こんなはずでは……」と頭を抱えるアマチュアゴルファーは少なくない。だが、プロキャディ・伊能恵子は「練習場とコースで結果が違うのは当たり前」だという。一体どういうことか詳しく聞いてみよう。

私はスコアを作る上で「練習場とコースの違いを理解できていること」がとても大事だと考えています。

練習場はあくまで「スウィングを作る」場所。ナイスショットが出たとしてもそれがコースでも出るとは限りません。確率論でいったら出ない確率のほうが高いはず。だって、練習場は真っ平らな人工芝で、コースは傾斜のある芝の上と打つときの条件がまるで違うんですから。

あくまでも「コースは練習場で『予習』したことを『テスト』する場所」であって、練習場で打てたナイスショットが必ずしもできるわけではない。練習場と同じようなショットを打てるように「予習」と「テスト」を繰り返し行うことが上達につながっていくわけです。

学校の勉強でも予習して、テストして、間違えた問題を復習することで少しずつ学力を高めていきますよね。上達のの過程ではミスをするのはむしろ当然のこと。練習場で打てたショットがコースで打てないのは当たり前のことなんです。

画像: コースは練習場で『予習』したことを『テスト』する場所だと伊能はいう

コースは練習場で『予習』したことを『テスト』する場所だと伊能はいう

以前、知人から「練習場では50ヤード表示の看板に当たるけど、コースでは50ヤードから乗せられもしない」と相談を受けたことがあります。この理由はふたつあります。まずひとつめは練習場とコースでは条件が違うところ。そしてふたつめは練習場に比べてコースでは必要以上に気合いが入ってしまうからです。

練習場ではリラックスして50ヤードを打ちますが、コースでは、条件が同じではないにも可関わらず、練習場と同じ1打を求めてしまいやすい。それがミスの元になります。なので、私の場合は残り50ヤードなら「グリーンに乗せたい」「練習のように打てるかな」といったことは考えずに「50ヤードのスウィングをするだけ」と思って打つようにしています。

それで仮にミスしたとしても結果論でしかありませんし「予習」していてもミスすることはある。だけど、それがゴルフですからこのときに「なんで上手くいかないんだろう」と追いつめないようにしましょう。

練習場とコースで同じ結果を求めないほうが良いことを理解できたら、精神的な負担も少しは減るのではないでしょうか?ぜひ参考にしてみてくださいね。

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