ゴルフダイジェスト社の中年男性社員、通称「オヤジゴルファー」が注目ギアをお散歩気分でのんびりテスト。今回は、メジャー王者が設計に携わったというアイアンを打ってみた!

メジャー王者が設計。なのにシャープすぎない絶妙な見た目がいい

「やさしくてシャープなアイアンがいい!」というのは、「ラクだけど給料がいい仕事がいい!」というようなものだ。つまり欲張り過ぎである。

やさしいアイアンはある程度ヘッドサイズの大きいアイアンであり、シャープさとはどこかで相反する。見た目のシャープさをとるか、打ったときのやさしさをとるか……あちらを立てればこちらが立たないなかで、もっとも自分の好みのバランスのものを見つけるのがアイアン選びの要諦だろう。

さて、ゴルフ場で石を投げれば当たりそうなごく平凡なオヤジゴルファーである私の好みのアイアンは、「多少ミスヒットに対してシビアでもいいので、極力シャープでカッコいいアイアン」である。うーん、我ながら普通。「それみんな思ってることだから」と読者の皆様の多くが思うに違いない。

画像: グラインドワークス「PR-202フォージドCNCアイアン」

グラインドワークス「PR-202フォージドCNCアイアン」

今回は、そんな普通・オブ・普通なアイアンの好みを持つ私が、「これは!」と思ったアイアンを見つけたのでご紹介したい。グラインドワークスの「PR-202フォージドCNCアイアン」だ。

グラインドワークスというと聞き覚えがない人が多いかもしれないが、その品質に定評のある日本のカスタムクラブメーカー。なんとメジャーチャンピオンであるパトリック・リードがそのアイアンを使用しているというから驚きだ。

このモデルも、モデル名にリードのイニシャルである「PR」が冠されていることからもわかるように、リードと共同設計したというアイアン。これが実に「僕らにちょうどいいアイアン」なのだ。

いやいやいや、世界のトップ選手が設計したんだから耳かきとかバターナイフみたいな小さくで薄っぺらいアイアンでしょう? と思うじゃないですか。私も思ったんですよ最初。でも全然違うのだ。

ハーフキャビティのヘッドは大型とはいえないけれど、極小ではまったくなく、構えたときにむしろ安心感を与えてくれるほど。そもそもこのアイアン、マッスルバックユーザーのリードの、3番と4番だけちょっとやさしいモデルにしたという思いから開発がスタートしたクラブなんだそうだ。

つまり、最初に3番と4番が生まれ、次いで5番からピッチングが誕生したというアイアン。結果、3番と4番はPGAツアー基準での「やさしいアイアン」だが、5番以降は我らニッポンのオヤジゴルファー基準で「ちょうどいいアイアン」に仕上がっているというわけだ。

画像: メジャー王者が設計。なのにシャープすぎない絶妙な見た目がいい

写真を見ればその美しさはわかるはず。構えたときのシャープさと安心感のバランスも◎。見た目テストは一発合格だ。

7番アイアンだけでゴルフしてみた

とはいえアイアンは床の間に飾るものではなく、あくまで地べたにある約42ミリのボールを叩き、狙ったところに運ぶための道具だ。その性能を検証すべく、7番アイアン1本とパターだけ持って川口市浮間ゴルフ場へ向かった。

7番しかないのでティショットも7番。セカンドも7番。そしてアプローチも7番だ。2、3ホール7番アイアンだけでプレーして、最初に私が感じたのが「打感がヤバい」ということだ。異常に打感がいい。

画像: 7番アイアンとパターのみで9ホールプレー……その結果は?

7番アイアンとパターのみで9ホールプレー……その結果は?

打感がいいアイアンといえばマッスルバック。近年では中空構造の内部に異素材を充填したアイアンの打感もいい。しかし、このキャビティアイアンの打感の良さはそれらにも負けていないのではないかっていう気がする。

ボールをとらえ、ヘッドが地面に触れ、芝を削り取っていきながら抜けていくときに手に伝わる弾むような感触。その感触から「おし、今のはナイスショットだな!」という確信が持てるような打感だ。

毎回ナイスショットが打てるわけではもちろんないが、芯を食ったときの打感は最高の一言だ。うーん、気持ちいい。打ったボールはグリーン右に着弾したが、それでも大満足。乗らなかったのはアイアンではなく、私の飛距離の問題だ。

そして、このアイアン意外と飛ぶのだ。ロフトは7番で33度。今どきのアイアンとしてはガッツリ寝ている。なのに7番で150ヤードが狙えてしまうのだ。スピンもしっかり入るし、クラブ自体に飛ぶ機能は搭載されていないコントロール重視アイアンのはず。それなのに妙に飛ぶメカニズムはおそらくこうだ。

画像: 見た目の良さ、打感の良さは◎。性能的にも申し分ない、使って楽しいアイアンだ

見た目の良さ、打感の良さは◎。性能的にも申し分ない、使って楽しいアイアンだ

見た目がいい

打感がいい

気持ち良く振り抜ける

どんどん調子に乗って振れるようになる

結果、飛ぶ。

このあたり、若干真偽が定かでないことをお伝えせねばならないが、ラウンドしながらどんどん振れるようになる感覚があったのは事実だ。

というわけで、7番1本で9ホールをプレーして、すっかりこのアイアンが私は気に入ってしまったのだった。正直に記せばパー5で距離を欲張ってマン振りしてチーピンが出たり、そのミスを取り戻そうとしてマン振りしてどプッシュが出たりもしたのだが、いずれもアイアンに罪はない。

ちょっと低めに、とか、ちょっとカット目に、みたいな要望にも忠実に応えてくれるこのアイアンでのプレーは、普段のゴルフより楽しいくらいだった(正直にいえばサンドウェッジはほしかったが)。バンカーから一発で出なかったりもしたのだが、スコアは14本でプレーしたのとあまり変わらないからむしろちょっと複雑な心境になってしまった。

いずれにせよ、やさしくてシャープなアイアンがいい! という欲張りゴルファー諸氏が選択肢に加えて損がない。そう言えるアイアンなのは間違いがなさそうだ。

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