いよいよ明日開幕する「ZOZOチャンピオンシップ」。祖父が日系2世で「豊」のミドルネームを持つリッキー・ファウラー。国内開催トーナメント初出場の練習ラウンドを現地からレポート。

いよいよリッキー・ファウラー選手のプレーを日本で見ることができます。私が初めて彼のプレーを見たのは、松山英樹選手が2位タイで終えた2017年の「全米オープン」でした。そのときのファウラー選手は練習ラウンドをトレースするようなプラン通りのプレーで初日を65のロケットスタートで首位に立ちました。最終的に5位タイで終えましたが、メジャー制覇も近いと感じたことを明確に覚えています。

画像: 先週の「CJカップ」で3位タイと復調してきたリッキー・ファウラー(写真は2021年のZOZOチャンピオンシップ)

先週の「CJカップ」で3位タイと復調してきたリッキー・ファウラー(写真は2021年のZOZOチャンピオンシップ)

19年のフェニックスオープンでの優勝を最後に低迷していましたが、先週の「CJカップ」で見事に復調、3位タイで終えてからの来日です。復調の要因はかつてのコーチ、ブッチ・ハーモンの元を訪れたことに関係があるとは思いますが、なんにせよ復調したファウラー選手を間近で見られるのですから、ワクワクが止まりません! アウトコースをプレーするファウラー選手に遭遇し9ホールついて歩きました。

ドライバーショットは分厚いインパクトの強い弾道でかなり飛距離も出ていました。画像Aの左を見てください。アドレスでクラブヘッドをセットしたら、ホバーと呼ばれるヘッドを浮かせた状態からスムーズにテークバックに入ります。トップの捻転は深く下半身もばたつかずにどっしりとしていますね。左のひざを内側に入れず体の背中側の筋肉をしっかりと引き延ばしパワーを溜めているのがわかります(画像A右)。

画像: 画像A ”ホバー”と呼ばれるヘッドを浮かせた状態から始動し、ひざをあまり動かさずに深い捻転のトップをとる(写真は2021年のZOZOチャンピオンシップ)

画像A ”ホバー”と呼ばれるヘッドを浮かせた状態から始動し、ひざをあまり動かさずに深い捻転のトップをとる(写真は2021年のZOZOチャンピオンシップ)

ダウンスウィングでは上半身をトップの位置に残したまま、ガニ股の状態で下半身を戻し、頭を右に残して切り返していきます。そのことによってクラブがインサイドから入りスウィングプレーンに対して同じ面で鋭いタメができていることが見て取れます(画像B左)。インパクトでは地面を踏み込んで、左ひざを伸ばすように使い、左サイドの回転力を上げてクラブを加速させています(右)。スウィング中、フェースの開閉は少なく飛距離と方向性を両立させたスウィングだと言えます。

画像: 画像B 切り返しでスウィングプレーンと同じ面にタメを作ることでエネルギーロスなく、インパクトでは左ひざを伸ばし地面からの反力を利用し回転力を得る(写真は2021年のZOZOチャンピオンシップ)

画像B 切り返しでスウィングプレーンと同じ面にタメを作ることでエネルギーロスなく、インパクトでは左ひざを伸ばし地面からの反力を利用し回転力を得る(写真は2021年のZOZOチャンピオンシップ)

そしてもうひとつ、好調の要因と思われるものを発見! それは2週間前から投入したというパターです。オーソドックスなブレード型で座りのよさそうな、もちろん打感もよさそうなパターでした。このパターで先週のCJカップ3日目には63をマークしていますのでパットの調子もよさそうです。

画像: 2週間前から投入したコブラのパター(写真は2021年のZOZOチャンピオンシップ)

2週間前から投入したコブラのパター(写真は2021年のZOZOチャンピオンシップ)

米ツアーでは大人気の選手ですが、日本でも間違いなく大人気になることでしょう。週末に上位で戦う姿に期待しましょう。

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