「ZOZOチャンピオンシップ」の初日を終えたコリン・モリカワがクリニックを開催。朝の練習ルーティンは6回のチップショットから始めるという。プロゴルファー・中村修が現地からレポートをお届け。

練習スタート前は45分のストレッチから

モリカワ選手の初日は前半を1バーディ4ボギー、後半は2バーディと巻き返しトータル1オーバー(42位タイ)で終えています。ラウンド後に契約するクラブメーカー、テーラーメイドの主催によりコリン・モリカワクリニックが開催されました。

画像: 「ZOZOチャンピオンシップ」の初日を1オーバー42位タイで終えたコリン・モリカワがクリニックを開催した(写真は2021年のZOZOチャンピオンシップ)

「ZOZOチャンピオンシップ」の初日を1オーバー42位タイで終えたコリン・モリカワがクリニックを開催した(写真は2021年のZOZOチャンピオンシップ)

まずは朝の練習ルーティンから。練習前のストレッチは45分くらい行うそうです。赤いゴムのバンドを使って肩や背中、胸、前傾した姿勢で大きく左右に回転させたりと、そのやり方を見せてくれました。24歳のモリカワ選手が45分もウォーミングアップするのですから、少しは見習わないといけませんね。

そして、60度のウェッジでチップショットを6球打ってから練習開始。「迷信でもなく自分でもなぜはわからないのですが、自分の好きな数字は5なのですが、なぜか6回のチップショットから練習をスタートします」とモリカワ選手。60度のウェッジを使って始める理由は、クラブの中で一番重いクラブで体の回転を感じたりしながら、ボールとのコンタクト、芝とのコンタクトの感覚を確かめたいからだそうです。

画像: 練習前にはゴムのバンドを使って約45分のウォーミングアップを行うという(写真は2021年のZOZOチャンピオンシップ)

練習前にはゴムのバンドを使って約45分のウォーミングアップを行うという(写真は2021年のZOZOチャンピオンシップ)

同時にトラックマンを使って、65、75、85ヤードを目安に距離感も確かめるそうです。打つ距離を決めて球を打つので何球か打って感じがいいと思ったら次のクラブに移行します。その後PWから一番好きなクラブという8番アイアンへと移行し、167か168ヤードを打ちます。この距離を練習しているので、コースでこの距離が残るとピンをデッドに狙いたくなり、ワクワクすると話しました。

8番アイアンのフィーリングが出るまで打つと、番手を飛ばして5番アイアンへと移行。5番アイアンではフェード、ドローを打ち分ける練習をするそうで、実際に高くて糸を引くようなドローを打って見せてくれました。そのまま5番で切れ味鋭いフェードも披露し、ボールを叩く乾いた音と同時に芝を叩く音がして、ボールは高く舞い上がるような弾道で飛んでいっていましたね。

続いて5Wでは240ヤードくらいを打ちましたが、これも高く前に突き進むような強い弾道でした。ここでもドローとフェードを打ち分けて見せてくれました。そして練習は3W、ドライバーへと進みます。ここで参加したギャラリーに向けて、ショットのアドバイスをくれました。

画像: 一番好きなクラブだという8番アイアンは167ヤードの飛距離を打つ(写真は2021年のZOZOチャンピオンシップ)

一番好きなクラブだという8番アイアンは167ヤードの飛距離を打つ(写真は2021年のZOZOチャンピオンシップ)

「どのクラブでもそうですが、どういうフィニッシュを取れるかを意識しています。トップの位置やダウンスウィングの動きなどは考えれば考えるほどスウィングが崩れてしまいます。なので高い球を打ちたければ耳より上、低い球を打つなら肩までにするとか、フィニッシュを意識して打ったほうが、途中の動きに余分な動きがなくなると僕は思っています」(コリン・モリカワ)

確かにモリカワ選手のスウィングは、ラウンド中でも振り抜きがよく、イメージした弾道なりのフィニッシュにおさまっている印象があります。細かい手の動きを考えるよりも決めたフィニッシュに向けて振り抜くことは大いに参考になりそうです。

初日首位は7アンダーで岩田寛、1打差の2位タイに松山英樹とホアキン・ニーマン選手がつけています。モリカワ選手の明日以降の巻き返しを期待しつつ明日も現地からレポートをお届けします。

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