全国から問い合わせが殺到するという知る人ぞ知る人気ショップ「ゴルフステージ成城」。クラブナビゲーターの吉田朋広氏に全国から問い合わせが殺到するというカスタム事情を教えてもらった。

よく「大手メーカーのクラブ」と「地クラブ」、どちらのほうが飛びますか? と聞かれることが多いですが、いまは大手メーカーもカスタムパーツメーカーも同じくくりで見ています。少し前までは、少ないロットを検品してCT値などをギリギリで揃えてくるカスタムパーツメーカーのドライバーが、飛ばしという面だけではアドバンテージがありました。いまでは両者ともに飛距離も大きく変わらないといえるでしょう。

画像: ヘッドとシャフトのマッチングでもっともっと飛ばしたい! それだけにリシャフトで失敗はしたくない

ヘッドとシャフトのマッチングでもっともっと飛ばしたい! それだけにリシャフトで失敗はしたくない

ターニングポイントはピン「G400」の出現でした。あのドライバーを見て打ったとき、「あっ、これからカスタムドライバーは大手に食われてしまうな」と思いました。これからは大手メーカーのヘッドに大手のシャフトメーカーはもちろん、あまり知られていないカスタムメーカーのシャフトを入れる注文が増えるなと思いましたね。

みなさんご存じのように、いまは曲がりが少ないとされる慣性モーメントが大きいヘッドに合う、ヘッドの特性を生かせるシャフトが必要とされています。大手メーカーのものはもちろんいい性能をしていますが、少し価格が安めでパフォーマンスが上がるようなシャフトも数多く出ています。

どういうシャフトかといいますと、決してヘッドスピードが速い人たちだけのものではなく、ヘッドスピードが40m/sくらいの人にも使えて、つねにゴルフ仲間とシャフトを交換し合っているようなゴルファーが楽しめるシャフトです。

画像: G400の出現がカスタム業界に変化をもたらしたという

G400の出現がカスタム業界に変化をもたらしたという

シャフトを選ぶポイントとしましては「ヘッドスピードだけで選ばない」ということです。ヘッドスピードが「遅い=軽い・軟らかい」、「速い=重い・硬い」、というフィッティングをされるところがありますが、それでは納得いくシャフト選びをできるはずがありませんし、どうやって使うかまで相談するのがいちばんいいと思います。

たとえば、車を買う時と一緒。どうやって乗るの? 通勤用? 高速? 雪道? 雪道を走る人にはFRのスポーツカーなんて適さないでしょう。データも大切ですが、どんなコースをプレーすることが多いのか、そこで必要とされるのは高い球か、低い球か、強い球か? そういうところまで聞いてカスタムするようにしています。フィッティングした場所でいい結果を出すのではなく、徹底的に現場主義。コースで気持ちよく振れるドライバーは、どんなものなのかを考えて提案しています。

画像: インパクトでのしなり戻り、ここのタイミングが合うものを選ぶと気持ちよく振り切れるという

インパクトでのしなり戻り、ここのタイミングが合うものを選ぶと気持ちよく振り切れるという

グリップひとつにしても違います。クラブとして組んだら、試打したときとなんだか感触が違う……。そんなときはグリップが違っていたりするんですね。せっかく力まないように手元がしなるシャフトを選んだのに、硬めのグリップを選んでしまうとそのカスタムが台なしになりますからね。

次回からは実際にヘッドとシャフトの組み合わせを提案していきますので、お楽しみに!

※2021年10月28日12時20分 文章を一部修正いたしました

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