解析機器の進化によって、スウィングのセオリーは今と昔とでは大きく変わった。最新の体を止めないスウィングを身に付けるための練習ドリルを、シングルハンディの腕前を持つイラストレーターの野村タケオが試してみた。

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。僕はゴルフを始めてから25年以上が経っています。当然ながら最初の頃はパーシモンの小さいヘッドでゴルフをやっていたわけです。シャフトだってスチールだったし。道具の変化もあってか、当時僕が教わっていたスウィングって、今の主流のスウィングとはかなり違うんですよね。できれば僕も最新のスウィングで飛ばした~い! って思うわけですよ。

週刊ゴルフダイジェスト11/16号に「昔はGOODが今のBADのナゼ? レッスン温故知新」という特集が載っていました。昔と今のスウィングの違いを学んで、いまどきスウィングになれるようにがんばってみようと思います。

画像: 週刊ゴルフダイジェスト2021年11月16日号の特集で紹介されていた、いまどきの体を止めないスウィングを身に付けるための練習ドリルを実践!

週刊ゴルフダイジェスト2021年11月16日号の特集で紹介されていた、いまどきの体を止めないスウィングを身に付けるための練習ドリルを実践!

そもそも僕が始めた頃のスウィングって、テークバックで右ひざを固定してパワーを溜め、インパクトも左ひざを止めてグリップエンドを支点にフェースを返して打っていました。ヘッドをターンさせながらスピードを出すので、フェースが目標方向を向く1点で捉えないとボールが曲がってしまうんです。体重移動は左右に腰をスライドさせるようにやってました。こういうスウィングって今どきの大慣性モーメントクラブには合わないでしょうね。そんなスウィングで20年近くゴルフをやってきたわけですが、最近のプロを見ていると、どこかを止めるって動きがほとんどないんですよ。

画像: 昔からやってきたスウィング。フェースを大きくターンさせるので、インパクトが「点」になってしまう

昔からやってきたスウィング。フェースを大きくターンさせるので、インパクトが「点」になってしまう

今主流のスウィングって、テークバックでは無理に右ひざを止めるようなことをせず、切り返しからは体の軸を支点に体を回転させながら振っています。この回転スピードが上がればヘッドスピードも上がるってわけ。フェースの回転もほとんどないので、ゾーンインパクトになることで飛んで曲がらない球が打てるってわけなんですね。いや~本当に昔のスウィングとまったく違いますね。

画像: 今どきのスウィング。体の軸を支点にして回転するので、インパクトがゾーンになる

今どきのスウィング。体の軸を支点にして回転するので、インパクトがゾーンになる

ではどうすれば、最近のスウィングができるようになるのでしょうか? とにかく回転できる下半身使いを覚えなければダメなんです。そのためのドリルが2つ載っていたのでやってみました。

まずひとつ目は「地面張り手ドリル」。トップで左手、ダウンで右手のひらを地面に張り手をするように押し込みます。わき腹(腹斜筋)が伸縮していることを意識しながらやると、正しい体の回転の仕方が分かります。

画像: トップで左手、ダウンで右手のひらを地面に向けて張り手をする。わき腹の伸縮を意識する

トップで左手、ダウンで右手のひらを地面に向けて張り手をする。わき腹の伸縮を意識する

これやってみましたが、僕が思っていた「回転」とは少しイメージが違いました。僕が思う「回転」は体をねじるような動きなのですが、このドリルの動きは全然違いますね。たしかにわき腹のあたりが伸びたり縮んだりして、結果的に体が回転しているような感じです。これが正しい回転なんですね~。この動きが速くなって、腕とクラブが着いてくるようになればヘッドスピードも上がりそうです。

そしてもうひとつのドリルが「左足かかとでターン」ドリル。これはダウンからフィニッシュにかけて体の回転スピードを上げる練習です。普通にスウィングをして、フォーローの時に左足かかとでクルンッとターンします。左足つま先を上げてもいいそうです。

画像: ダウンからフィニッシュにかけて、左足かかとでターンをするように体を回転させながらスウィングする。左足つま先を上げても良い。(右)右足体重になりすぎてはダメ

ダウンからフィニッシュにかけて、左足かかとでターンをするように体を回転させながらスウィングする。左足つま先を上げても良い。(右)右足体重になりすぎてはダメ

これもやってみました。たしかに左足のつま先をちょっと上げてかかとでクルッと回るようにすると、かなり体の回転は速くなりますね。こんなスピードで回転するくらいのイメージなんだと、ちょっと驚きます。でも回転スピードを上げるためのドリルとしてはなかなか良さそう。ただ注意しなければいけないのは、右足体重になりすぎないこと。あと、僕的には速く回ろうとするあまり、上体が起きてしまいがちなので、しっかりと前傾をキープしたほうがいいんじゃないかと思いました。

この2つのドリルで回転のための下半身の使い方と、回転のスピードを上げる感覚を覚えれば、最近の高速回転で飛ばすスウィングが出来るようになってくるような気がします。僕のように何十年も昔のスウィングをずっとやってきたオッサンは、スウィングを変えるのに時間がかかりそうですが、ちょっとずつでもやっていこうと思っています。

画像: ゼクシオの新アイアン、実力は如何に?プロゴルファーが速報試打! youtu.be

ゼクシオの新アイアン、実力は如何に?プロゴルファーが速報試打!

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