ジョーダン・スピースがSNSでパパになったことを発表した。普段プライベートはベールに包まれている彼だが「これだけは特別」と新しい命の誕生を喜んでいる。

「11月14日サミー・スピース誕生。ママもベビーも元気です。祝福されているのを実感します」というコメントとともに父の小指を握る小さなサミーちゃんの手の写真をツイッターに投稿したスピース。するとたちまち3万件以上のいいね!がつき祝福のコメントがネット上に踊った。

Twitter: @JordanSpieth tweet

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高校時代から付き合っていたアニーさんと結婚する前も後も「秘密主義というわけではないけれどプライベートを大事にしたいんだ」と私生活はあまり表に出してこなかったスピース。だが9月に妻の妊娠をCBSテレビのカメラの前で報告。

「これだけは特別。うれしさを隠しきれない。この秋子供が生まれることがわかったのは3月。その時からライダーカップもあるし今年は特別な秋になると思っていた」

本人が切望したライダーカップへの出場はポイントランクでのメンバー入りは叶わなかったがキャプテン推薦でひのき舞台に上がった。本番では朋友ジャスティン・トーマスとのペアで3勝。シングルスは引き分けたが負けなしの3.5ポイントを獲得しチームに貢献した。

画像: ジョーダン・スピースがSNSにて第一子誕生の報告を投稿(写真は2020年のファーマーズインシュランスオープン 撮影/姉崎正)

ジョーダン・スピースがSNSにて第一子誕生の報告を投稿(写真は2020年のファーマーズインシュランスオープン 撮影/姉崎正)

スティーブ・ストリッカーキャプテンに選ばれる前は「もし僕を選ばなかったらジャスティン(トーマス)が棄権するといっていると脅したんだ(笑)。もちろんジョークだけどね」。その甲斐あって(?)メンバー入りし米チームの圧勝に貢献した達成感は計り知れない。その上待望の第一子誕生とあって本人のいうようにこの秋はスピース家にとって忘れられない最高の季節になった。

10代の頃からツアーを席巻、メジャー3勝を挙げながらここ数年は極度のスランプに陥っていた。21年のはじめ世界ランクは一時90位台まで降下しトップ100陥落の危機かと囁かれた。しかし春先から調子を取り戻しトップ10入りを連発。4月に地元で開催されたバレロテキサスオープンで17年の全英オープン以来およそ4年ぶりに優勝を飾り復活をアピール。直近の世界ランクは13位まで持ち直している。

スランプの原因は左手の故障だったが本人は不振の間まったくその事実を語らず、周囲は「パッティングの不調がショットに影響」「スウィング改造の失敗」という見方をしていた。

7年前のダンロップフェニックスを思い出す。21歳だったスピースが初来日を果たしたときのことだ。当時はまだ少年の面差しを残しており、移動の機内ではトランプ(スマホゲームではなかった)でひとり時間をつぶすごく普通の21歳だった。だが話をするとやけに大人びていたので思わず「同世代の友達はいるの?」と聞いたが本人「もちろん!」と即答。今思えばその頃もアニーさんとの愛をしっかり育んでいたことになる。

ベビー誕生に至福のときを謳歌するスピースは来年再び世界ランク1位返り咲きを目指す。我々が期待するのはタイガー以来となる6人目のキャリアグランドスラム。5月の全米プロで優勝すれば偉業達成となるが果たして?

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