本日発表となったテーラーメイドの2022年ニューモデル「ステルス」シリーズ。そのドライバーはいったいどんな性能? 「ステルス」「ステルスプラス」「ステルスHD」の3機種を、プロゴルファー・中村修がさっそく試打して確かめた!

2022年モデルはカーボンフェース採用の「ステルス」シリーズ

本日発表となったテーラーメイドの2022年モデル「ステルス」シリーズ。2021年末に開催されたプロとその親族とのタッグで競う「PNC選手権」でタイガー・ウッズが使用するなど、リリース以前からその存在は公になっていたが、ついに詳細が明かされた形だ。

まずステルスシリーズのドライバーは「ステルス」「ステルスプラス」「ステルスHD」の3機種をラインナップ。そして3モデルすべてに共通しているのが、カーボン素材のフェースを採用している点だ。

画像: テーラーメイドの2022年ニュードライバー「ステルス」(左)、「ステルスプラス」(中)、「ステルスHD」(右)

テーラーメイドの2022年ニュードライバー「ステルス」(左)、「ステルスプラス」(中)、「ステルスHD」(右)

今までも2012年に発売された「グローレリザーブ」のようにカーボンフェースの採用自体はあったものの、独特の打音や打感が好まれず定番化はしてこなかった。今モデルではそれらの問題を解決しつつ、さらに初速性能を高めることに貢献しているという。

画像: カーボンフェースを採用することで軽量化も図られ、フェース面のサイズ自体も大きくなった(写真はステルスプラスのフェース面)

カーボンフェースを採用することで軽量化も図られ、フェース面のサイズ自体も大きくなった(写真はステルスプラスのフェース面)

また、既存のチタン製フェースよりも重量が50%以上軽くなったことで、フェースの面積を大きくできるようになり、スウィートエリアも広がっているという。カーボン製ではあるが、もちろんMシリーズから続くツイストフェースの仕様も続投している。

またソールを見ると、貫通型スピードポケットやSIM、SIM2シリーズで採用されていた空力性能アップと、最後方にウェートを搭載することで重心設計も両立した形状「イナーシャ―ジェネレーター」は継承されていることがわかる。

寛容性を高めた「ステルス」

ではカーボンフェースの感触、そしてヘッド性能はいかほどか。モデル別に、プロゴルファー・中村修のインプレッションも交えつつ詳しく見ていこう。まずは「ステルス」ドライバー、ソール後方の固定ウェートの周辺を重くすることでより低・深重心化。高慣性モーメントを実現し、寛容性を高めたモデルとなっている。

では見た目の印象はどうだろうか。

「トウ側のほうに少しボリュームがあって若干洋ナシ型の形状です。ロフト9度のモデルですが、構えたときに赤みがかったフェースが少し見えて安心感があります。フェースセンターの位置もヘッドの少しだけヒール側に寄っていて、重心距離はそこまで長くない設計のように見えます」(中村、以下同)

画像: テーラーメイド「ステルスドライバー」(写真はロフト9度モデル)

テーラーメイド「ステルスドライバー」(写真はロフト9度モデル)

ではロフト角9度モデルと三菱ケミカルと共同開発したオリジナル純正シャフト「テンセイ レッドTM50」のSフレックスと組み合わせた際の試打結果の平均値を見てみよう。

【中村のステルスの試打結果】
HS46.4m/s キャリー251.6Y トータル284Y 打ち出し角13.2度 ボール初速68.2m/s スピン量2253rpm

「まず打音と打感ですが、明らかにカーボンのフェースで打っているという音ではないですね。金属音とは少し違いますが、カーボン独特の柔らかいボコッとした感じもなくて、しっかり弾いてくれます。正直何の違和感もないですね」
数値を見ると、カーボンフェースを採用した新構造のおかげか初速性能がかなり高めで、かつスピン量も約2000回転と抑えられている。「非常にスピンが少なくて、スピン軸自体のブレも少なく、真っすぐ飛んでくれます」と中村は評価した。

さらに初速性能を高めた「ステルスプラス」

続いて打ったのは「ステルスプラス」。こちらはソール面前方にスライド式の可変ウェートを搭載しており、弾道を調整できる点も大きな特徴。タイガーが使用していたのもステルスプラスで、PNC選手権ではウェートを少しドロー寄りのポジションにセットして使用していた。

「スライド式可変ウェートが搭載されているぶん重心がフェースよりになりますので、『ステルス』と比較してそこまで重心は深くなさそうですね。なので寛容性に関しては『ステルス』や後述のステルスHDに軍配が上がりそうですが、そのぶん前重心設計であることでスピン量は減り、より強い弾道で飛ばせるのではないかと思います」

いっぽうで形状については「ステルスドライバーとほぼ同様」だと中村。ではロフト角9度モデルと三菱ケミカルと共同開発したオリジナル純正シャフト「テンセイ シルバーTM50」のSフレックスと組み合わせた際の試打結果の平均値を参照し、違いを見てみよう。

画像: テーラーメイド「ステルスプラスドライバー」(写真はロフト9度モデル)

テーラーメイド「ステルスプラスドライバー」(写真はロフト9度モデル)

【中村のステルスプラスの試打結果】
HS46.9m/s キャリー265.3Y トータル290.8Y 打ち出し角14.8度 ボール初速69.7m/s スピン量2020rpm

「ほか2モデルと比べて、打感に弾き感が少しあるような感じもします。感触だけでなく、データでもステルスプラスはより初速が出ていることがわかりますね。実際に前述した平均ヘッドスピードでボール初速が70m/sを超えることもありました。球も逃げませんね」

さらに純正シャフトについても「ヘッドスピード約47m/sで振っても頼りなさを感じない、先端のブレが少ないしっかりとした作りになっていて、こちらの入力に対して素直に応えてくれます」と中村。さらにスライド式可変ウェートで弾道の調整もできるのも、重要なポイントと言えそうだ。

ドローバイアス設計の「ステルスHD」

続いて打ったのは「ステルスHD」。HDはハイドローの略称で、「SIM」、「SIM2」シリーズでラインナップされていた「MAX-D」に相当するドローバイアスの効いたモデルとなっている。こちらもさっそく見た目についてのインプレッションを聞いてみよう。

「ヘッドやフェース面のシェイプはほぼ、ほかの2モデルと変わらないですが構えてみると同ロフトであっても少しロフトが見えやすくなっていますね。たしかにつかまえてくれそうな安心感はあります」

画像: テーラーメイド「ステルスHDドライバー」(写真はロフト9度モデル)

テーラーメイド「ステルスHDドライバー」(写真はロフト9度モデル)

【中村のステルスHDの試打結果】
HS46.7m/s キャリー248.8Y トータル278.6Y 打ち出し角14.7度 ボール初速67.9m/s スピン量2286.7rpm

「ほか2モデルと比べて弾道も少しドロー系で、つかまる感じが出ています。ちょっとミスヒットしたかなという感触でもボールが逃げないですし、初速も落ちないですね。ミスヒットした割には曲がりの幅が少なく、飛距離ロスも最低限に抑えられています」

さて、3モデルをひと通り中村に試打してもらったがどのモデルにも言えるのは「カーボンフェースが違和感なく、それどころか初速性能を高めてくれている」という点だ。

「チタンと言われてもわからないくらいの感触で打感も遜色ないですし、初速も出ます。今回の試打では一番初速が出たのはステルスプラス。ステルスとステルスHDは同程度ですね。いずれにしても高初速ですし、フェースが大きくなったことで高初速エリアも広くなり寛容性も増しています。ぜひ試打してカーボンフェースの打感を確かめていただきたいですね」

画像: 【最速試打】テーラーメイド「ステルス」をプロゴルファーがトラックマンで計測試打! youtu.be

【最速試打】テーラーメイド「ステルス」をプロゴルファーがトラックマンで計測試打!

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※2022年1月12日19時25分 文章を一部修正いたしました。

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