ゴルフはミスのスポーツだとよく耳にするが、プロキャディ・伊能恵子は「ミスをどう捉えるかによってスコアは大きく変わる」と話す。いったいどういうことか? 詳しく話を聞いてみた。

ゴルフの“ミス”にはいろいろな種類がありますが、なかでも「ショットのミス」で落ち込むアマチュアゴルファーが多い気がします。そして「ショットのミス」に対しての許容範囲がとても狭い! その考え方を少し変えるだけでゴルフ脳はワンランクアップすると私は思います。

もちろん練習場では「当たりが薄い」と「ショットのミス」に対して貪欲になることは技術を向上させるうえで大事なこと。ですが「当たりが薄い」とコースでスウィングを修正することは極力避けるべきだと思います。だって、ミスのことで頭がいっぱいになってスコアになりませんからね。

とはいえ「当たりが薄い」ことに対して気にしないのは人間ですから難しい。それなら「今のミスは、最悪のミスだったのか?」と自分自身に問いかけてみましょう!

画像: 次が打てない最悪なミス以外ならチャンスは残っていると伊能はいう

次が打てない最悪なミス以外ならチャンスは残っていると伊能はいう

たとえば、ピンまで30ヤードの池越えアプローチ。チャックリして池ポチャした場合は池の中から打てませんし、ミスといえるでしょう。しかし、トップめに当たってしまいグリーンオーバーした場合は“最悪のミス”は免れているわけですから「まだ寄せワンのチャンスがある!」と前向きに考えたほうが自分にとって絶対にいい。

このときに「げっ!トップしてまたアプローチだよ……」とガッカリした様子でグリーン奥へ向かうゴルファーは多いはず。ですが、そうすると「またミスするかも」と過去のショットを引きずったままで切り替えができていませんから、ミスの連鎖の始まりになる危険性がある。最終的なスコアを見返してみると大きな差が生まれていると思うんです。

池やOBなど次が打てない「最悪なミス」で落ち込むのはわかります。ですが、「ショットのミス」をしたとしても結果オーライだったり、次が打てる状況で落ち込んでばかりいるのはもったいない! だって、まだスコアをまとめるチャンスがあるのにそのチャンスを自分自身で潰してしまっているんですから!

ミスショットをしても「いまのは最悪なミス?」と問いかけて、結果オーライなら「まだチャンスはある!」と次の1打に集中してみましょう。そういった考え方を心がけるだけでもゴルフ脳はワンランクアップするはずです!

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