ゴルフ界きってのニュースメーカー、ブライソン・デシャンボーがケガのためアジアンツアーのサウジインターナショナルを途中棄権した。巨額なアビアランスフィー(優勝賞金と同額の少なくとも1億円以上)がトッププロに支払われた大会で第1ラウンド73の低調なプレーで大きく出遅れると2日目をプレーせずに棄権。デシャンボーに何があった?

左手と腰のケガを理由に大会を途中棄権したデシャンボー。今年はセントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズに参戦したものの出場予定だった翌週のソニー・オープンを欠場。そのときは左手首の故障が理由で、試合を回避しコロラドの専門医を訪ね治療を受けたという。その後トリーパインズで行われたファーマーズ・インシュランス・オープンで復帰したが予選落ちに終わっている。

昨年に比べやや体重も落ち精彩を欠く彼に周囲からは「飛距離を求め激しいトレーニングのやり過ぎであちこち故障しているのでは?」と心配の声が噴出している。しかし本人はさまざまな憶測を書き立てるメディアや関係者の懐疑的なコメントに釘をさす。

画像: 好調でも不調でもつねに話題の中心となるプレーヤー。早く復調してギャラリーにあの飛びを見せつけてほしい(写真は2020WGC メキシコ選手権 撮影/姉崎正)

好調でも不調でもつねに話題の中心となるプレーヤー。早く復調してギャラリーにあの飛びを見せつけてほしい(写真は2020WGC メキシコ選手権 撮影/姉崎正)

「みなさん、冷静になってください」と5日土曜日にデシャンボーは自身のインスタグラムに投稿。「はい、ご存じの通り私はケガをしました。でもそれは飛ばしで体を酷使したからではなく、残念ながら火曜日に転倒したからです」

「信じられないかしれませんがそれが事実。ここ数週間でこれまでにないくらい強く、よりよい状態で戻ってきます。ご理解ありがとうございます。これからも僕は飛ばし続けますよ! I will be back」とコメントの最後はターミネーターでのシュワルツェネッガーのセリフ、アイルビーバックで締めくくった。

いくら本人が火消しに努めてもケガの状態が相当悪いのでは? という外野の声は止まらない。

予選落ちしたファーマーズ・インシュランスでは第2ラウンドをプレー中に左手首を気にする仕草をたびたび見せ、腰を曲げて痛みを堪える様子も。さらにショットもスウィング中バランスを崩し片手でフィニッシュするシーンが多く見られた。

世界ランク9位の人気プロに対しファンは「飛ばしを追求するあまり酷使し過ぎた肉体が悲鳴を上げているのでは?」と心配しているのだが……。

昨年はネットでのバッシングや誹謗中傷に傷つき「ゴルフをやめて別の人生を歩もうかと思った」というデシャンボー。繊細な一面を持つ彼が心身ともにバーンアウトしないことを祈りたいものだが…。

ゴルフは本当に難しい。

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