ゴルフはメンタル面がパフォーマンスに大きく影響を与えるスポーツ。とくにプレー中は、ミスなどでメンタルが乱れてもすぐに切り替える必要があるが、そのコツとは? メンタルを切り替えるもっとも基本的方法を、プロも教えるメンタルコーチ・池努氏に教えてもらおう。

気持ちを切り替える基本のメンタルスキル

「ゴルフはメンタルスポーツ」という言葉があります。なぜ、そう言われるのか? そのひとつに「ミスを他の責任にできない」ということがあると考えています。

ゴルフではミスをしても基本的に誰のせいにもできませんよね。野球のバッティングで言えば、自分がどれだけいいスウィングをしても相手のピッチャーが完全試合級の出来であれば、「今日は相手がよすぎた」と自分が打てなくても自分を責める必要はありません。また、ピッチャーがインコースのデッドボールぎりぎりを責めてくれば、自分のスウィングが難しくなることもあります。

画像: ミスなどでメンタルが乱れた際に、サッと切り替えるためのコツとは?

ミスなどでメンタルが乱れた際に、サッと切り替えるためのコツとは?

しかし、ゴルフではボールも止まっている状態で誰かにスウィングの邪魔をされるわけでもなく、ほかの競技に比べ外的要因でのミスが基本的に出ないスポーツです。強いて言えば、コースセッティング、グリーンコンディション、風・雨・気温、ライが悪い、ギャラリーの声や多さなどが外的要因ではありますが「それは他のゴルファーも同じ」と言われればミスをその責任にすることはできません。

そして、ミスのすべての責任を自分背負う必要があるために、メンタルを切り替えることが難しい。そして、難しい心理状態でプレーすることがショット、アプローチ、パター、マネジメント、そしてスコアに影響するからこそ、「ゴルフはメンタルなスポーツ」と言われる所以ではないでしょうか。

そんなメンタルなスポーツであるゴルフにおいて「気持ちの切り替え術」は非常に大切なメンタルスキルです。あなたはミスが起きたときにどのような手法でメンタルを切り替えていますか?

今回は改めてメンタルを切り替える基本について考えていきましょう。

結論から言うと気持ちの切り替えは「主観→客観」をすることが大事です。よく人生の悩みも時間が解決してくれるといいます。これは時間が経つにつれて「主観→客観」に切り替わることで悩みに対するとらえ方が変わることで起きるのです。

自分がどうしてもいい結果を出したかったコンペや試合で大たたきをして最下位になってしまった。そんなときは主観として「なぜこんなことになってしまうんだ。練習も準備もしたし、前のラウンドは調子もよかったのに……」と当日のコンペ後は気持ちが凹み、「なぜ、なんで」と延々と悩みネガティブな感情がつきまとうでしょう。

しかし、1日、2日、1週間と月日が流れれば、先日の凹んでいた感情がやわらいでいきます。そして、「なんであそこまで凹んだんだろう(笑)。そんな日もあるからまた次へ向け頑張ろう」などと思えたりするものです。このように人は時間が経過することで「主観→客観」の切り替えを自然としていくのです。

しかし、当然、ゴルフでは気持ちの切り替えに時間をかけたくありません。できればミスをしても次のプレーまでの数分の時間内で気持ちを切り替えなければなりません。その切り替えの答えが「主観→客観」の切り替えです。

「このミスは痛い。なんでいつも同じミスを繰り返すんだ。あーイライラする」という主観的な自己対話を客観的な自己対話に切り替えるのです。

「ミスは痛いけど、ゴルフにはつきものものよ。ミスに一喜一憂していたらゴルフやってられないよ。次、次よ」というように同伴者やコーチ、キャディーさんから声掛けをされるように今の状況を客観的に「他人事」のように観ることで短時間で切り替えができます。ゴルフの気持ちの切り替え手法は当連載でも沢山、あげさせて頂きましたがもっともシンプルで重要なスキルが「主観→客観」なのです。

いかがだったでしょうか? 今回はメンタルを切り替える基本ということでシェアしていきました。この客観視だけを意識するだけでもメンタルの切り替えに大いに役立つはずです。ぜひ、生かしてみてほしいと思います。

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