メーカー各種の新製品が出揃ったところで、ゴルフステージ成城のクラブナビゲーター・吉田朋広氏がこれからカスタムする前に「ローグ ST」の2モデルを試打してみた。

ローグ」の名がついたモデルは2018年以来4年ぶりとなります。
「MAX」「MAX LS」「MAX D」「MAX FAST」4機種同時の発表で市場のあらゆるライバルクラブに対抗できるほどのラインナップを揃えてきました。先代ローグは安定感のあるヘッドでしたが「ローグST」では飛びの三要素のひとつ「ボールスピード」に特化したということです。今回は「ローグ ST MAX」と「ローグ ST MAX D」を検証していきたいと思います。

画像: クラブナビゲーターの吉田朋広氏が、これから注文が殺到するであろう「ローグ ST」シリーズの特徴を知るためにテストを始めた

クラブナビゲーターの吉田朋広氏が、これから注文が殺到するであろう「ローグ ST」シリーズの特徴を知るためにテストを始めた

まずは「ローグ ST MAX」。座りがよく、フェースアングルはストレート。クラウン部分の頂点は高さが抑えられており、後方に向かってなだらかになっていくシルエットはローグらしく、ヘッドの安定感を感じます。バックフェースにはゴールドの「タングステン スピード カードリッジ」を配しているのが目新しいところです。

打ってみると、とにかく軟らかい打球感で軽く弾き感がありながらも、ボールがフェースで潰れているように感じます。そして曲がりに強い。左右に曲がりにくく、打点のブレにも強い。弾道は非常に安定感があります。スウィング中のヘッド挙動も安定していますし、インパクト時には後方からのウェートの押し込み感がありますね。今回は標準シャフトでテストしましたが、自分のスウィングに合わせたシャフトを装着する事でさらに初速が上がる可能性のあるヘッドだと思います。

次に「ローグ ST MAX D」をテスト。こちらは「ローグ ST MAX」のドローバイアスヘッドとなります。構えたイメージは「MAX」と同じく座りがよく、とくに大きくは変わらない印象です。フェースアングルも「MAX」と並べてみれば多少違うくらいで、ほぼストレートです。ソールのヒール寄りにスクリューウエイトが搭載させているのが特長で、これが外観からドローバイアスヘッドらしさを感じる唯一のポイントです。

同じロフトで打ち比べると「MAX D」のほうが高弾道です。正直、ドローバイアスだからといってボールをつかまえやすいヘッドだというイメージは感じませんでした。国内メーカーのドローバイアスヘッドみたいにオートマチックにつかまる感じではありません。ヘッドを左に振り抜きやすくなるのでボールをつかまえていくようなヘッドの動きは「MAX」よりしやすいと思います。
弾道は高く、バックスピン量は「MAX」よりもやや多めに出ます。ドローボールを打った際は弾道が低くなり、バックスピン量も低減するので、そのことを計算したヘッド設計なのかもしれません。「MAX D」は決してスライサーがスライスを防ぐヘッドではなく、「ボールを捕まえやすいように、振り抜きやすく設計したヘッド」といった感じです。
インパクトでヘッドをスクエアに戻しにくい方や、フェースが開いて当たりやすい方にもこちらを使うのがいいでしょう。
個人的には「MAX」でもボールの捕まりは悪くないので、「MAX D」はもっとわかりやすくボールの捕まりを求めた設計のヘッドにしてもよかったのでは?と思います。ちょっとポジションが中途半端な気がしました。

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