すべてのゴルファーあこがれの場所「オーガスタ ナショナル ゴルフクラブ」。「マスターズ」が開催されるこの美しいコースの魅力を写真家・宮本卓が語る

The Eisenhower Cabin アイゼンハワー・キャビン

 オーガスタを語る上でボビー・ジョーンズとクリフォード・ロバーツに加え、もうひとり大きな役割を果たした人物がいる。第二次世界大戦における連合軍最高司令官であり第34代アメリカ大統領のドワイト・D・アイゼンハワーだ。“アイク”の愛称で親しまれ、ゴルフと釣りが大好きで、大統領に就任する前からメンバーとして休養に訪れていた。

 戦争も終わり、のんびりゴルフを楽しんでもらおうと1948年にオーガスタナショナルは彼をコースに招待した。マミー夫人を伴って訪れたアイクはオーガスタをとても気に入った。翌年訪れた際には散歩中に「フィッシングをするのに最高の場所を見つけた」と、ロバーツにお願いして釣り堀用の池を作ってもらった。それが現在パー3コンテストが行われる場所にある「アイクズ・ポンド」だ。

 1953年、大統領に就任するとクラブは彼のために10番ティーイングエリア横に「アイクズ・キャビン」を建てた。アイクは大変喜んだが条件をつけた。自分だけではなく、空いているときは他のメンバーも使えるようにしてほしいと。そしてもうひとつ、夫人をクラブの一員であると感じるようにしてもらえないかということだった。

 これには微妙な問題が起きた。オーガスタの会員は男性のみだったからだ。そこで大統領夫妻の滞在中はファーストレディに限り、この規則を適用しないとなった。その特例に不満を言うメンバーはいなかった。現在このキャビンは表彰式前にテレビ用のグリーンジャケット授与セレモニーに使われている。

画像: 写真・文/宮本 卓 1957年7月10日、和歌山県生まれ。1987年より海外に活動の拠点を移し、マスターズをはじめとするメジャーの取材だけでも100試合を超える。単にゴルフゲームを追うだけではなく、光と影を巧みに利用し、その奥に潜む人間の真理を表現。全米ゴルフ記者協会会員、世界ゴルフ殿堂選考委員

写真・文/宮本 卓
1957年7月10日、和歌山県生まれ。1987年より海外に活動の拠点を移し、マスターズをはじめとするメジャーの取材だけでも100試合を超える。単にゴルフゲームを追うだけではなく、光と影を巧みに利用し、その奥に潜む人間の真理を表現。全米ゴルフ記者協会会員、世界ゴルフ殿堂選考委員

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