タイガー・ウッズとパトロンが揃ったマスターズが華やかに幕を開けた。大事故から14カ月での復帰戦初日は1アンダー71(10位タイ発進)と驚異の回復力を見せたタイガーに対しディフェンディングチャンピオンの松山英樹も出遅れることなくイーブンパーで回り19位タイとまずまずの滑り出し。そんな中松山に関してはチャンピオンズディナーのメニュー選びが「素晴らしかった」と絶賛の声が上がっている。

1952年ベン・ホーガンが歴代チャンピオンのためにディナーを供したことから始まった伝統行事。今年松山がホストの大役を任されるとタイガーが「期待している」。ジョーダン・スピースは「14年にダンロップフェニックスに出場したとき宮崎で食べた和牛は(ステーキで有名な)故郷テキサスには悪いけれど、人生最高だった。それに刺身や魚の味噌焼き。考えただけで興奮が止まらない」と熱く語り大きな話題になった。

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ビッグネーム垂涎のメニューは前菜に刺身の盛り合わせとにぎり寿司、焼き鳥。メインは黒たらの味噌焼き。さらに宮崎和牛ステーキ、きのこと野菜添えが続きデザートにイチゴのショートケーキ(日本風)というラインナップ。

食べる前から興奮を隠せなかったスピースは「ヒデキの手を握ってこのメニューを選んでくれてありがとうと言いたい」と喜んだ。

15年にマスターズを制覇したスピースは翌年のチャンピオンズディナーでテキサスビーフのバーベキューを振る舞ったがそのとき以上の興奮度に周囲も「あの冷静なスピースが?!」と驚いくほど。

「思い出に残る5つ星ディナー」と評したのはセルヒオ・ガルシア。フレッド・カプルスも「一年で一番楽しみにしているディナー。ヒデキは素晴らしい仕事をしてくれた」と称賛した。

これまで5回チャンピオンズディナーのホストを務めたタイガー、97年に初優勝した翌年はチーズバーガー、チキンサンド、フライドポテト、ミルクシェークという若者らしい(?)カジュアルなメニューだった。しかしその後ツアーを戦う上で栄養面にも気を使うようになりハンバーガーを封印している。

過去のチャンピオンズディナーでもっとも意義深いといわれているのが11年フィル・ミケルソンがメニューを決めたスパニッシュナイト。当時脳腫瘍で闘病生活を行なっていたマスターズ2勝のセベ・バレステロスに敬意を評しシーフードパエリアやスペイン伝統のデザート、アップルエンパナータなどをチョイス。そのわずか1カ月後オーガスタを湧かせたスペインの英雄セベは還らぬ人となった。

たかがディナー、されどディナー。チャンピオンズディナーにもさまざまな物語がある。

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