アプローチでダフリやトップなどのミスが発生する原因は「ソールの使い方にあります」というのは、堀越良和プロ。そんな堀口プロが教える「バウンスを生かしたアプローチ」を、シングルハンディの腕前を持つイラストレーターの野村タケオが実際に試してみた。

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。僕は競技に出たりしているので、かなりお上手な人ともラウンドすることが多くあります。上手な人と言ってもいろいろなタイプの方がいるのですが、それでも上手い人ってほぼグリーン周りは上手いです。パーオンしなくても、しっかりとアプローチを寄せてパーセーブしてくる。やはりアプローチって大事なんだな~と思うわけです。

しかし、アプローチってダフるしトップするし。どうやったらなるべく簡単に上手く打てるのでしょうか? 週刊ゴルフダイジェスト5/3号に「ミスを減らすならソール後方で着地せよ」という記事が載っていました。ウェッジの機能を理解してミスを減らしましょうという記事のようです。さっそく試してみました!

画像: 週刊ゴルフダイジェスト2022年5月3日号で特集されていた、バウンスを生かしたアプローチのコツを実践!

週刊ゴルフダイジェスト2022年5月3日号で特集されていた、バウンスを生かしたアプローチのコツを実践!

この記事で解説されている堀越良和プロによると、アマチュアはウェッジの機能を理解していないために間違った使い方をしているとのこと。ウェッジの機能を使えているかどうかはソールの削れる場所でわかるそうです。多くのアマチュアのウェッジはソールの前方にキズが集中しているのですが、プロや上級者のウェッジはソール後方にキズが付いているそうです。これが何を表すかというと、バウンスが使えているかどうか。バウンスを使ってアプローチができていると、ソール後方にキズが付くということなんです。

画像: (左)アマチュアはソール前方にキズがつく。(右)プロや上級者はソール後方にキズがつく

(左)アマチュアはソール前方にキズがつく。(右)プロや上級者はソール後方にキズがつく

アマチュアの多くはハンドファーストで打ちすぎることが多く、バウンスが上手く使えないためにウェッジのお助け機能を使えていないと堀越プロは言っています。ハンドファーストが強いとバウンスよりも先にソールの前方が地面に接地してしまいます。ウェッジというのはバウンスの頂点が地面に接地する使い方をすると、ソールが滑ってくれて、多少の打点のズレもカバーしてくれるように作られているんです。ソール前方にキズが集中している人は、そのお助け機能を使えてないということになるんですね。

ではどうすればバウンスを使う打ち方ができるのでしょう? まずはハンドファーストをやめること。シャフトが垂直になるイメージで構えると、バウンスが生かせるアドレスになります。

画像: (左)ハンドファーストに構えすぎてはいけない。(右)シャフトが垂直になるのがバウンスを生かせるアドレス

(左)ハンドファーストに構えすぎてはいけない。(右)シャフトが垂直になるのがバウンスを生かせるアドレス

そしてボールの位置はスタンスのセンター。ここで注意することはボール位置を決めるのは両かかとを基準にすること。つま先を基準にするとズレてしまうので、両かかとのセンターに合わせましょう。

画像: (左)ボールが右すぎるとハンドファーストになってしまう。(右)ボールは両かかとのセンターに置くようにする

(左)ボールが右すぎるとハンドファーストになってしまう。(右)ボールは両かかとのセンターに置くようにする

打ち方ですが、まずテークバックはフェースを開きながら上げます。フェースを閉じて上げるとハンドファーストのインパクトになりやすく、リーディングエッジが刺さりやすくなってしまいます。そしてフェースを開いて上げたら閉じながら打ちます。フェースローテーションを使って打つわけですね。そのほうがソールを滑らせやすいそうです。テークバックではトウが上に向くようにして、フォローではフェースローテーションがスムーズに行えるように、胸がターゲットに向くようにするのがポイントだそうです。

画像: (左)フェースを開きながらテークバックする。(右)フェースを閉じたままだとハンドファーストインパクトになりやすくリーディングエッジが刺さってしまう

(左)フェースを開きながらテークバックする。(右)フェースを閉じたままだとハンドファーストインパクトになりやすくリーディングエッジが刺さってしまう

さっそくやってみました。普段どおりに構えてみると、たしかにハンドファーストになっていましたね。シャフトが垂直になるイメージで構えると、少し違和感があります。そしてフェースローテションをさせながら素振りをしてみましたが、これは今までやってこなかった動きなので、少しドキドキしますね。

で、ボールを打ちましたが、これが予想以上にソールがスッと滑ってくれます。ローテーションさせているので、きれいにボールを拾ってくれる感じもするし、とにかく気持ちよくソールが滑ります。打ち出されたボールは少し低めに飛び出して、しっかりとスピンがかかります。ただ、これはスピン系のボールを使った時の話で、飛び系のボールだと打ち出しは少し高くなり、スピンはほぼかからない感じ。

下半身を使わずに、上半身だけを使ってまるく振れば、ソールが地面に接地する場所が安定するので、ミスなく打てますね。「手打ち」に近いイメージのほうが、この打ち方には適していると堀越プロも言っています。

画像: (左)フェースをそのまま出すイメージだとフェースローテーションできない。(右)フォローでは胸がターゲットを向くイメージでトウを立てていく

(左)フェースをそのまま出すイメージだとフェースローテーションできない。(右)フォローでは胸がターゲットを向くイメージでトウを立てていく

ボールを上げにいく動きや打ち込むような動きが出るとミスになりがち。せっかくシャフトを垂直に構えているのに、切り返しから打ち込みに行ってしまうとハンドファーストのインパクトになるので注意が必要です。

フェースローテーションは慣れないうちは少し怖いです。なんだか球が飛びすぎてしまうような感じもするのですが、何度も打っているうちにフェースローテションをさせたほうがソールは滑るし、スピンもかかるということが分かると思います。

たしかにこの打ち方ができるようになると、かなりアプローチがシンプルになってミスも減りそうな気がします。なによりバウンスが滑るという感覚がとてもよくわかりました。バウンスを使うという感覚がイマイチわからないという人は一度やってみるといいかもしれません。バウンスが使えるとバンカーショットも楽に出せるようになると思いますよ。

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