PGAツアーのチューリッヒ・クラシック・オブ・ニューオリンズでパトレック・キャントレー&ザンダー・シャウフェレペアが初日からトップの座を守り完全優勝を挙げた。チーム戦ではあるがシャウフェレにとってこの勝利はじつに3年3カ月ぶりのツアーV。昨年東京オリンピックで金メダルに輝いているし常に活躍しているイメージがあったのだが……。2人の勝利の裏にタイガーのナイスアシストがあった?
画像: 仲良しコンビでのツアー優勝。2人の相性のよさを見抜いたのはプレジデンツカップでキャプテンを務めたタイガーだったようだ(写真は2022年のチューリッヒ・クラシック・オブ・ニューオリンズ 撮影/GettyImages)

仲良しコンビでのツアー優勝。2人の相性のよさを見抜いたのはプレジデンツカップでキャプテンを務めたタイガーだったようだ(写真は2022年のチューリッヒ・クラシック・オブ・ニューオリンズ 撮影/GettyImages)
 

「パートナーのお陰で優勝できた」とキャントレーの好プレーに感謝したシャウフェレ。実際スコア的にはキャントレーのほうがよかったが、相手が攻めてバーディを獲りやすいような環境を整えたシャウフェレの貢献度も評価に値する。

実力者同士の組み合わせだが今シーズン2人は大会前まで優勝がなかった。昨シーズン4勝を挙げ年間王者に輝いたキャントレーは今年に入って2度プレーオフに進出しているがWMフェニックス・オープンではスコッティ・シェフラーに記念すべき初優勝を献上。前週のRBCヘリテイジではジョーダン・スピースに勝ちを譲っている。

いっぽうシャウフェレはキャントレーがシェフラーに敗れたフェニックス・オープンでプレーオフまであと一歩と迫って3位。それがシーズンベストかつ唯一のトップ10と低調気味だ。東京五輪で勝っているとはいえツアーでは19年1月のセントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズで4勝目を挙げたのが最後の勝利。

昨季は2位が3回でポイントランク5位と、ないのは優勝だけ。最終日最終組を松山英樹と回ったマスターズでは爽やかなプレーぶりで3位に入り、グッドルーザーと呼ばれたが本人にとってはチャンスがあったのに勝ち切れたなかったことが屈辱だった。

リベンジを誓った今年のマスターズでは優勝争いどころか3月のザ・プレーヤーズ選手権以来となる今季2度目の予選落ち。いずれも優勝あるいは優勝争いの経験があるビッグイベントでの敗戦は本人は大きなショックを受けた。

ショットもショートゲームもパッティングも決して悪いわけではない。すべてのスタッツが上位なのに噛み合わない。そんなモヤモヤをようなく打破するきっかけとなったのが今回のチーム戦での優勝だ。

2人は同じカリフォルニア出身で2歳差の同世代。昨年から今大会でパートナーを組んでいるが「コース内でもコース外でも2人でいると楽しくて仕方ない。今日も本当に楽しかった」と口を揃える。

「パット(キャントレー)は冷静で気持ちが先走ったり過去にとらわれたりせず今、この瞬間に集中することができるプレーヤー。それを見習わせてもらった。それにしても7番(イーグル)のセカンドショットは信じられないくらい凄かったね」

その7番はシャウフェレのティーショットが左のラフに捕まり左から林が迫り出しているためグリーンはスタイミー。そこから残り256ヤードをドローで攻めたキャントレーの渾身の1打はピンの左2メートル強をとらえるスーパーショット。イーグルパットをシャウフェレが沈めて勝利を呼び込んだ。

19年のプレジデンツカップで2人の相性のよさを見抜いたキャプテンのタイガー・ウッズと副キャプテンのフレッド・カプルスがペアを組ませたことが「学生時代からもちろんお互いを知っていたけれど特別仲良くなるきっかけだった」と2人。この優勝を陰でアシストしたのはタイガーだった!?

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