ヤマハのアスリートブランドである「RMX」シリーズのドライバー、2022年モデルの「RMX VD59」と2020年モデルの「RMX 220」をプロゴルファー・堀口宜篤が試打。直進安定性にフォーカスした新旧モデルの実力を比較した。

ヤマハの「RMX」と言えば、同社契約プロの藤田寛之などの意見を取り入れたプロ好みのシリーズ展開されているが、今回試打するのは、2020年モデルの「RMX 220」と、2022年モデルの「RMX VD59」だ。二つのモデルに共通するのが、これまでの同シリーズにない投影面積の大きさと、慣性モーメントの高さで、その結果、大きな飛距離と直進性が得られたというから、アマチュアゴルファーにとっても魅力のあるモデルとなっている。

画像: ヤマハの2022年モデルドライバー「RMX VD59」(左)と2020年モデルの「RMX 220」(右)を比較試打!

ヤマハの2022年モデルドライバー「RMX VD59」(左)と2020年モデルの「RMX 220」(右)を比較試打!

まず「RMX 220」から見ていこう。最大の特徴はフェースを囲むように施されたリブである「BOOSTRING」だ。大型ヘッドのドライバーは、たわみが均一にならずエネルギーロスが生まれる欠点があるが、この「BOOSTRING」の装着によりボディの変形を抑制したわみが均一になった。これによりエネルギーロスが軽減され、ボール初速を最大限引き出せたという。さらに、5760g・cm2の横慣性モーメントを実現し、方向性においてかなり向上したという。

そんな「RMX 220」の性能をプロゴルファー・堀口宜篤に試打して確かめてもらおう。まずは、構えた時の印象から聞いてみた。

「460ccとヘッドが大きいので、構えた瞬間に安心感しかないです。ネックの位置がフェース側に設置されていることでグースっぽい形状でつかまりがいいだろうなというヘッドです。あとは構えたとき大きく見える投影面積によって、スライスが出にくく見えますね」(堀口、以下同)

画像: ヤマハ「RMX 220」(写真はロフト10.5度)

ヤマハ「RMX 220」(写真はロフト10.5度)

では次に、球を打った時の評価はどうだろうか。試打データの平均値は以下の通り。

【堀口のRMX220の試打結果】
HS42.3m/s キャリー219Y トータル237.3Y 打ち出し角15.2度 ボール初速59.3m/s スピン量2592回転

「構えた時から右に行く気配はしなかったんですけど、実際に打ってみて、やはり右には行かないです。カットめにヘッドを入れても大きくスライスにはならなかったですね。逆にシャフトもしなっていたので、そこそこつかまえられているのかなと思います。弾く打感で出球は強めなんですけれど、でもつかまるので右には行かない感じはしますね。これは簡単にドローが出そうです。球も高く上がりますね」

では続いて、最新モデルの「RMX VD59」はどうだろう。まずヘッドのメカニズム的な特長は『RMX VDウェイトシステム』で、重心覚度が30.5~36.5度の範囲で調整ができること。ボールのつかまり過ぎを抑えたい場合は30.5度のフェードポジションに、しっかりつかまえたい場合は36.5度のドローポジションに設定するなど、自分に合ったポジションでスクェアなインパクトができるという。さらに、ウェイト位置を調整しても慣性モーメントが変化しないというのもこのヘッドの特長だ。その慣性モーメント値は、ルール上限である5900g・cm2に迫る5820g・cm2まで高めたことで、どのポジションでも高い直進安定性が確保されたという。

画像: ヤマハ「RMX VD59」(写真はロフト10.5度)

ヤマハ「RMX VD59」(写真はロフト10.5度)

では「RMX VD59」を構えた時の印象を語ってもらおう。

「『220』と比べ明らかにデザイン性が違いますね。ヘッドにカーボン素材が入るだけで見栄えも高級感が出ますし、持っていてカッコイイなと言う感じがすると思います。フェース面がブラックなので大きさ(460cc)の割に締まった感じに見えますし、ロフトを感じさせないので、アマチュアの方は大きめのロフトでも違和感なく使えそうですね。やはりクラウン部分の投影面積が広いしグースっぽい形状なので、しっかり当たってつかまってくれる感じはしますね。クラウン部分は黒を基調にした中にフェース面に沿った赤いラインが入っているので、テークバックする時にフェースのイメージが出やすいです」

次に、試打後の評価はどうだろう。「RMX VDウェイトシステム」のポジションをノーマルに設定したモデルでの試打データの平均値は以下の通り。

【堀口のRMX VD59の試打結果】
HS43m/s キャリー227Y トータル250.3Y 打ち出し角10.6度 ボール初速63m/s スピン量2397回転

「この『VD59』のほうが、『220』よりも球を弾くし出球が強い、初速が出ているなと感じますね。直進性もこちらのほうがさらに高いという感じですね。球はやや低めです。そしてやはり、右には行かないです。慣性モーメントが大きいので、直進性は本当に高いです。そのぶんインテンショナルに曲げにくいと思うけど、ウェイトを移動することによって、ボールのつかまりや逃がすといった打ち分けもできる感じなので、上級者のニーズにも対応できる感じですね」

最後に、「RMX 220」、「RMX VD59」の新旧二つの高慣性モーメントの直進性の高いドライバーは、アマチュアのゴルファーのどういった層にオススメかを聞いた。

「どちらのクラブもカットスライスで悩んでいる人にお勧めです。『RMX 220』も『RMX VD59』もカット目に入ってもスライスではなくフェードくらいに納まってくる感じだったので、スライサーの方は真っすぐ飛ぶことで飛距離がアップすると思います。あと新モデルの『RMX VD59』はウェイト調整機能により、スライサーだけでなく幅広い層のゴルファーに使えるクラブになっていると思います」。

アマチュアにとって嬉しい直進性がアップしたアスリートブランドの「RMX 220」と「RMX VD59」。いずれも持っていてカッコよし、打ってよしのドライバーのようである。

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