ドライバー、フェアウェイウッド、ユーティリティにアイアン、ウェッジ。14本をどう組み合わせるのかは、楽しみでもあるし、悩みでもある。ギアオタクでクラブフィッターの小倉勇人がヘッドスピード別にアドバイス!

クラブフィッターの小倉です。今回は、編集部からヘッドスピード別に効果的なクラブセッティングを考えよ! とお題を頂きました。

クラブセッティングは、ヘッドスピード関係なく、ゴルファーのプレースタイルや腕前で変わってくるものですので、勝手な縛りを作りました。それぞれヘッドスピードは異なるが、どのクラブもそこそこ打つことはできるゴルファーに対してのセッティング。スコアはだいたい100前後。ヘッドやシャフトの性能は考えないものとしています。

画像: どうすればスコアアップにつながる14本を組めるのか、クラブフィッターにアドバスしてもらった(写真/三木崇徳)

どうすればスコアアップにつながる14本を組めるのか、クラブフィッターにアドバスしてもらった(写真/三木崇徳)

まずは、ヘッドスピード31~35m/sのゴルファーから。
ウッドは4本(1W、5W、7W、9W)にユーティリティが3本(ウッド型UT(25~27度)、ウッド型UT(28~30度)、ウッド型UT(32~40度))、アイアンが3本(7I、8I、9I)にウェッジが3本(PW、AW、SW)にパター。

このあたりのヘッドスピードですと、いかにボールを上げてキャリーを出せるかが安定してプレーするポイントになります。できるだけウッド型のヘッドを多用し、自然とボールが上がるようなセッティングが好ましいと思います。正直もっとロフトのあるUTがあれば、7番アイアンと替えてもいいでしょう。

次にヘッドスピード36~40m/sです。
ウッドは3本(1W、5W、7W)、ユーティリティが3本(ウッド型UT(21~24度)、ウッド型UT(25~27度)、ウッド型UT(28~30度))にアイアンが4本(6I、7I、8I、9I)にウェッジが3本(PW、AW、SW)にパター。

これくらいのヘッドスピードであれば、ボールもそれなりに上げることができますので、9Wをロフトの立ったUTに変更。さらにロフトの立ったUTを6Iにすることで、短めでライナー性の弾道が打ちやすいクラブを増やし、ミスをしてもOBになりにくくコース内に収まるセッティングにしています。そういったクラブでもこれだけヘッドスピードがあれば、じゅうぶんグリーンで止めることもできますからね。(ボールにもよりますが)

お次はヘッドスピード41~45m/s。
ウッドは2本(1W、5W)、ユーティリティが2本(ウッド型UT(17~20度)、アイアン型UT(21~24度))、アイアンが6本(4I、5I、6I、7I、8I、9I)にウェッジが3本(PW、AW、SW)にパター。

ヘッドスピードが速くなると、いかにミスの幅を減らし、ペナルティにしないかというところがカギになります。上がりやすいクラブは必要最低限にし、ボールにミートさせやすいアイアンを増やしたほうがケガは少なくて済むでしょう。4番アイアンは林からの脱出用です(笑)

最後にヘッドスピード46~50m/sの人。
ウッドは2本(1W、3W)、ユーティリティが2本(ウッド型UT(17~20度)、アイアン型UT(21~24度))、アイアンが6本(4I、5I、6I、7I、8I、9I)にウェッジが3本(PW、AW、SW)にパター。

ここまでくるともういかにコース内にボールをとどまらせるかが基本の考えになりますね。3Wは芝からのショットではなくティーショット用として。それ以外はヘッドスピード41~45m/sと同じです。

スコアが100前後のゴルファーですと、無理に14本使う必要はありません。いかに致命的なミスをしないか、そのためにはそういったミスを誘発するクラブをいかに入れないかといったことが重要かなと。極論無理に14本入れないほうがいいケースもあります。とくにヘッドスピードの速い方は、そういったケースが多いですね。

それぞれのクラブのグッドショットだけでなく、ミスショットした時にどんな傾向があるのかを把握しておくことも重要ですよ。

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