コーチ専用のゴルフスウィング解析アプリ「SPORTS BOX AI」では、定期的にオンラインセミナーが開かれている。海外でこのアプリを使用しているコーチ達が、それぞれ膨大なデータを取り、「マーカーレス3Dモーションキャプチャー」の解析から判明してきたことを発表している。今回は、先日の全米女子オープンで、「ツアーからの撤退」を発表したミシェル・ウィがおこなっているという「ストップ&ゴードリル」の効果についてゴルフコーチ・北野達郎が解説。

近年、ゴルフスウィングでは、トップからインパクトにかけて「地面反力」を利用して飛距離アップにつなげる動きがクローズアップされている。ミッシェル・ウィもその練習に取り組んだひとりで、彼女の場合は「ストップ&ゴードリル」で地面反力の使い方を練習するという。

「具体的にいいますと、ストップ&ゴードリルとは、トップ(P4)でいったん動きを止め、そこから切り返しにかけて下半身を下にグッと踏み込み、インパクト直前にジャンプのような動きで両ひざを伸ばしながらボール打っていきます。この動きを『SPORTS BOX AI』のデータでは『PELVIS(骨盤)』の『LIFT(上下動)』という項目で数値化してチェックできます。単位はインチでアドレスが±0で始まり、プラスなら上方向、マイナスなら下方向という具合です」(北野コーチ)

実際にデータを見て見てみると、彼女の場合は、腕が地面と平行のポジション(P5)で最大で-4.4インチ(約11cm)骨盤が下へ沈むことで地面をしっかり踏み込み、その低いポジションからはじょじょに伸展動作が入り、シャフトが地面と平行のポジション(P6)では-3.4インチ(約8.6cm)、インパクト(P7)では-1.8インチ(約4.6cm)まで上方向に戻ってきている。

画像: ミッシェル・ウィのストップ&ゴードリルのデータ。切り返しで踏み込んだときがもっとも骨盤が沈み込む。しかし伸び上がったときでもアドレス時より低いところがポイント

ミッシェル・ウィのストップ&ゴードリルのデータ。切り返しで踏み込んだときがもっとも骨盤が沈み込む。しかし伸び上がったときでもアドレス時より低いところがポイント

「この時に注目したいポイントは、インパクトで骨盤はアドレスに比べて低い位置を保っている点です。地面反力を使って飛距離アップを図る練習をする際によくある間違いは、インパクトでアドレス時より骨盤が浮いてしまう「アーリーエクステンション」と呼ばれる起き上がりのエラーです。これだと手元も浮いてしまい、結果クラブがトウダウンするので、ダフリ、トップ、トウヒット、またはヒールヒットなどさまざまなミスショットが起きやすくなります。ウィのようにインパクトまで骨盤がアドレスよりも極端に浮くことなく上手に地面を踏めれば、前傾も崩れずに地面反力を生かしてヘッドスピードを上げられます」(北野コーチ)

今回のドリルは上下の動きが入るぶん難易度が高く、どちらかと言えば中~上級者向けのドリル。が「興味がある人はぜひチャレンジしてみて下さい」と北野コーチ。

画像: 北野コーチが示してくれた悪い例。インパクトで骨盤の位置が「プラス1.1」。つまり、早く伸び上がって打っている

北野コーチが示してくれた悪い例。インパクトで骨盤の位置が「プラス1.1」。つまり、早く伸び上がって打っている

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