1860年に始まった世界最古のトーナメント、全英オープンがセントアンドリュースで初めて開かれたのは1873年。第150回大会となる今年で30回目の開催となる。そこでオールドコースで開かれた近年の全英オープンを5回にわたって振り返る第5回目。

メジャー3連勝を狙うスピース

画像: 1カ月前の全米オープンで優勝を争ったスピースとDJ、そして松山英樹が1日目、2日目に同組で回った

1カ月前の全米オープンで優勝を争ったスピースとDJ、そして松山英樹が1日目、2日目に同組で回った

大会前にもっとも注目を集めたのはジョーダン・スピース。この年4月のマスターズと6月の全米オープンを制した勢いのまま、セントアンドリュースに乗り込み、メジャー3連勝を狙っていた。すると初日に7バーディ、2ボギーの「67」をマークし、5アンダーの8位タイと上々のスタートを切る。そのスピースの最大のライバルと目されていた当時世界ランク1位のローリー・マキロイは、大会前週のケガで欠場。初日に首位に立ったのは、1カ月前の全米オープンでスピースと優勝を争ったダスティン・ジョンソン。雨で2日目が順延となり迎えた翌日の2ラウンド目も順調に首位をキープ。しかし3ラウンド目で「75」を叩いてしまい、優勝争いから遠のいてしまう。

スピースのソックリさん現る

画像: ジョーダン・スピース(左)そっくりの風貌で、ウェアも同じアンダーアーマー、クラブも同じタイトリストといういで立ちだったポール・ダン(右)

ジョーダン・スピース(左)そっくりの風貌で、ウェアも同じアンダーアーマー、クラブも同じタイトリストといういで立ちだったポール・ダン(右)

DJに代わって3ラウンド目で首位に立ったのはアマチュアのポール・ダンを含む3人。「全英でリードしているなんて考えられない。世界最高の試合で本当にラッキーです」と1930年のボビー・ジョーンズ以来となるアマ優勝を狙う。さらにスピースが1打差の4位につけ混戦模様。28年ぶりに最終ラウンドが月曜日に持ち越され、「66」を記録したザック・ジョンソンとマーク・レイシュマンが首位ルイ・ウエストハイゼンに追いつき並ぶ。スピースは17番でボギーを叩き、1打届かず3人によるプレーオフに突入。最初の2ホールでバーディを奪ったザック・ジョンソンが優勝した。松山英樹は2ラウンド目に「66」を記録し、10位タイまで順位を上げたが、3ラウンド目以降はスコアを伸ばしきれず、18位タイで大会を終えた。

【日本人成績】松山英樹18位タイ、予選落ち/池田勇太、小田孔明、藤田寛之、岩田寛、手嶋多一、高山忠洋、富村真治

画像: my-golfdigest.jp
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