セントアンドリュース・オールドコースで開催の全英オープンとくれば、コースに「The Sands of Nakajima」(トミーズバンカー)の名を残すこの人にどうしても話を聞かねばなるまい。2回目は全英オープン通算7回、うちセントアンドリュースで行われた大会に2回出場した中嶋常幸にオールドコース攻略のポイントを教えてもらった。
画像: 記念すべき150回大会はオールドコースでの開催。優勝するのは果たして誰なのか(写真は2022年全英オープン 撮影/姉崎正)

記念すべき150回大会はオールドコースでの開催。優勝するのは果たして誰なのか(写真は2022年全英オープン 撮影/姉崎正)

みんゴル取材班(以下、み):いよいよ7月14日に第150回の全英オープンが開幕しますが、オールドコースで難しいのはどんなところですか。

中嶋:難しいといったらやっぱりバンカーでしょう。私が一番最初23歳で出たとき(78年、107回大会)には練習ラウンドでバンカーを全部覚えようとしたんです。一応コースの絵みたいなものもあったけれど、たくさんありすぎて4ホールくらいで覚えるのを止めてしまいました。もう運が悪いと入るんだなって。

み:運任せですか。実際どうやって攻めたらいいのでしょうか。

中嶋:ひとつだけいえるのはキープレフトです。なぜならコースの右側がブッシュで、8番、9番、10番以外のホールは全部右側がトラブルです。キープレフトで打っておけば大体いいことがあるのがオールドコースです。

み:そういわれると意外とやさしいのではないかと思えてきます。

中嶋:全英オープンを開催するコースの中ではやさしいほいうです。オールドコースは行って帰ってのレイアウトだからコース幅が倍。日本のコースの3つ分くらいの広さがあるわけです。フェアウェイに打つだけならほとんど難しくありません。ただバンカーが覚えられない。

み:やっぱりそこですか。

中嶋:後は起伏ですね。リンクスだから平らかと思えばグリーン周りがけっこううねっています。なにしろボビー・ジョーンズがオーガスタを作るときに真似をしたくらいですから。しかもオールドコースにはグリーンにかかった起伏がいっぱいあります。これはグリーンじゃない?って思うくらいの傾斜がバンカーのほうに流れています。

み:日本のコースならグリーンに乗ったボールがバンカーに落ちることなんかあり得ません。

中嶋:すり鉢のような傾斜の底にバンカーがあってそっちにいったボールは全部バンカーに転がるようになっていますからね。ハザードの面積が実際より大きいと考えなければいけません。フェアウェイ打つことは問題なくても無数にあるバンカーをどう避けるが大事です。

み:あとはバンカーに入った後の処置ですか。

中嶋:自分を過大評価せずバンカーに入ったら横に出すことです(笑) でもピンをねらいたくなるんですよね。そして打てども、打てどもずっと同じところにボールが戻ってくるんです。

み:それが「トミーズバンカー」だったわけですね。

画像: セントアンドリュース開催の全英オープンに2度出場の中嶋常幸にオールドコースの攻略法を教えてもらった(撮影/中村修)

セントアンドリュース開催の全英オープンに2度出場の中嶋常幸にオールドコースの攻略法を教えてもらった(撮影/中村修)

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