テークバックが浅くなる、フォローが縮こまってインパクトゾーンが長くとれない。足首からふくらはぎへの柔軟性が失われるとスウィング全体に影響してしまうというのは、稲見萌寧の賞金女王をサポートした小楠和寿トレーナー。普段できるゴルフに役立つ簡単ストレッチを教えてもらった。

筋肉は引き伸ばされて縮むときに力を発揮するため、テークバックでは大きな筋肉をしっかりと引き伸ばすことがダウンスウィングのスピードにつながっていく。しかし、年齢を重ねたりデスクワークが続くと体の柔軟性は徐々に失われていき、飛距離やスウィングの安定性も低下していってしまうと小楠トレーナー。ここでは、足首からふくらはぎのストレッチをしながら、体をねじるツイスト動作を加えることで柔軟性のあるテークバックとフォローに役立つストレッチを教えてもらおう。

「まず、室内では雑誌を重ねたり、コースでは道路との境目の段差を利用します。片足を段差にかけて足首からふくらはぎのストレッチを交互にやってみます。足の裏側の筋肉が少しゆるんできたら、段差にかけた足のほうの腕を上半身をねじりながら上に伸ばしていきましょう。呼吸を止めずに3から5秒くらいから始めるといいでしょう」(画像A)(小楠トレーナー、以下同)

画像: (画像A) 段差に足をかけて足首からふくらはぎのストレッチをする。次に腕を上げ上体をねじりながら足から背中までの大きな筋肉が引き延ばされることを感じよう

(画像A) 段差に足をかけて足首からふくらはぎのストレッチをする。次に腕を上げ上体をねじりながら足から背中までの大きな筋肉が引き延ばされることを感じよう

「上体をねじったときに支える方の足裏のアーチの頂点にしっかりと重心を乗せることが大切です。ここがズレてしまうと、テークバックで右足がグラついてしまい力を逃がす原因になります」(画像B)

画像: (画像B) 段差の上に上げた足がグラつかないように足の裏のアーチの頂点に重心を乗せる意識を持つことで、テークバックでも右サイドがグラつかなくなる

(画像B) 段差の上に上げた足がグラつかないように足の裏のアーチの頂点に重心を乗せる意識を持つことで、テークバックでも右サイドがグラつかなくなる

実際にやってみると、ふくらはぎのストレッチが済んでから腕を上げて上体をねじると腰回りから背中にかけてテークバックと同じように筋肉が引き延ばされていることを感じられるでしょう。このときに、段の上に上げた足がグラつかないように意識することがポイントになる。

かなりキツイと感じた人は柔軟性が落ちてテークバックも浅くなっているかも。さっそくやってみよう。

取材協力/J's sports body

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