セントアンドリュース・オールドコースでおこなわれている、第150回「全英オープン」。3年ぶりに出場のタイガー・ウッズは6オーバーと出遅れた。オールドコースでプレー経験のある、みんなのゴルフダイジェスト編集部員でプロゴルファー・中村修が初日のプレーを解説。

いよいよ始まりました「全英オープン」。天候は曇り、気温18度、風速7メートルとセントアンドリュースらしい天候も世界のトッププレーヤーにとってはそれほど難しいコンディションではなかったようです。首位は8アンダーでキャメロン・ヤング、2打差にローリー・マキロイ、3打差にキャメロン・スミスらが2名と続き、1オーバーは78位タイと約半数がイーブンパー以内でプレーしました。

画像: 第150回「全英オープン」の初日を6オーバー,146位タイと出遅れたタイガー・ウッズ(写真/姉崎正)

第150回「全英オープン」の初日を6オーバー,146位タイと出遅れたタイガー・ウッズ(写真/姉崎正)

さて、気になるタイガー・ウッズですが、土曜日にはセントアンドリュースでの練習ラウンドを開始し万全の準備で試合に臨む様子が、現地にいる週刊ゴルフダイジェス記者から届いていました。

練習ラウンドの様子や練習場での様子もYouTubeで見ることができていたのでチェックしていると、4月のマスターズの現地取材で見たタイガーとは明らかに体の動きはよくなっていました。マスターズではグリーン上でラインを読むときは中腰でしたし、ぎこちなく歩きながらも4日間を戦い抜く姿を見せていました。

マスターズから3か月が経ち、しゃがんでラインを読む姿にリハビリが進んで右足首が曲がるようになったことがわかりました。スウィングもマスターズの頃は、ほぼ左足1本で打っているような状態から、柔軟性が増したことで少し楽にスウィングできるようになっているように見えました。そのため、今回は4日間戦ったマスターズ並みか、それ以上のプレーを見せてくれるだろうという期待を抱いて中継を見ました。

1番のティーショットをフェアウェイセンターに飛ばすといきなりディボットにつかまり出鼻をくじかれます。セカンドショットはわずかにグリーンに届かず、クリークにつかまりダブルボギーのスタートとなりました。2番パーの後、3番では2打目の距離感が合わずにショートし右4ヤードに切られたピンに対して難しいアプローチが残りボギー、続く4番は3パットのボギー、と4ホールで4オーバーと、苦しむ姿に頑張れ!タイガー!と現地のギャラリーと同じように声援を、しかし夜中なので小声で送ります。

画像: 「速く見えて強く打つことに苦労した」とグリーン上で決めるべきパットを決められなかったとラウンド後の会見で要因を語った(写真/姉崎正)

「速く見えて強く打つことに苦労した」とグリーン上で決めるべきパットを決められなかったとラウンド後の会見で要因を語った(写真/姉崎正)

5番のバーディが欲しいパー5をパー、6番もパーとするも7番で再びダブルボギーとしタイガーといえども、アイアンショットが悪く悪い流れを断ち切れずにスコアを落とします。それでも9、10番をバーディとし大歓声を浴び、笑顔も見られて持ち直すかと期待しましたが、11番、13番でボギー、14番のパー5をバーディのあと16番でボギーとし、3バーディ、5ボギー、2ダブルボギーのトータル6オーバー146位タイで初日を終えました。

今日のプレーを振り返ると、アイアンショットの距離感が悪かったせいで難しいアプローチが残り、寄せきれずにパッティングに負担がかかったこと、4番や11番では3パットと決めなければならないパットを決められずに流れを引き戻せなかった点が挙げられます。

画像: 「明日は66でプレーする必要がある、そしてそれをすることが私の責任」と明日のバウンスバックを誓った(写真/姉崎正)

「明日は66でプレーする必要がある、そしてそれをすることが私の責任」と明日のバウンスバックを誓った(写真/姉崎正)

ラウンド後の会見では「グリーン上が悪かった。4回か5回の3パットがあった。グリーンが速く見えて強く打つことに苦労した」とグリーン上で苦労した要因を述べました。タイガーといえどもグリーンとさらにフェアウェイまでもスピードが速いセッティングに強く打てなかった原因があったようです。

今回のセントアンドリュースはフェアウェイを通常よりも硬く仕上げてあり、飛距離のある選手は飛び過ぎてラフやバンカーに入らないマネジメントを求められるセッティングになっていると現地からのレポートが届いていました。アイアンでも数10ヤードのランが出ていますし、短いホールではグリーンをオーバーさせて奥から寄せるシーンも散見されました。タイガーは転がしのアプローチでうまく寄せる場面も見せてくれましたがパットの距離感では最後まで苦労していました。

そしてもう一つ、1番のディボットからのショットで通常よりもダウンブローに打ったとき、地面の硬い感触が手に残ってしまったせいで数ホールは3、4番の連続ボギーにつながったのだと思います。真新しいディボットから打った手の感覚はすぐには戻らず、その後のアゲンストのホールが続くアウトコースで苦労したと思われます。

会見の最後に、明日はバウンスバックするかと聞かれて「明日は66で回る必要がある。それを明日達成することが私の責任でそれをやる必要があります」と力強く明日の決意を語ったタイガー。このままでは終わらせないというタイガーの熱を感じました。明日のスタートは現地時間9時58分(日本時間17時58分)からとなっています。バウンスバックするタイガーを見せてくれるのではないでしょうか。

画像: www.golfdigest-minna.jp
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