いよいよ開幕したジ・オープン。大会初日ビッグネームが明暗を分ける中、21歳のアマチュア、バークレー・ブラウンが4アンダー68をマークし5位タイの好スタートを切った。2組目だったためホールアウトした時点でクラブハウスリーダーに。「ローアマを獲りたい」というバークレーはタイガー&マシュー・フィッツパトリックと意外な接点があった。

「スタートホールに立ったときは信じられないくらい緊張しました」と世界アマチュアランキング46位のブラウン。「でも数ホールプレーしたら落ち着いてきていいショットも打てていたので、全英オープン、すっごい楽しい!と思えました」と声を弾ませた。

今大会の出場権はイギリスのホリンウェルで行われた最終予選をトップで通過して獲得した。後続に3打差をつけて1位になり第150回大会への出場が決まったときフィッツパトリックから「おめでとう」のメッセージが届いた。じつは2人同じハラムシャーGCのメンバーでフィッツパトリックの弟マットとブラウンはアマチュアの米英チーム対抗戦ウォーカーカップのチームメイト。

昔から知っているフィッツパトリックが全米オープンで優勝した時には大興奮。「彼があの大舞台で大仕事を成し遂げたのを見てもの凄く刺激を受けた」。それがあったから「全英予選をトップ通過することができた」のだという。

画像: ハットタイプの帽子がトレードマークのバークレー。プロに転向したら人気が出そうな予感(写真は2022年 全英オープン 撮影/Getty Images

ハットタイプの帽子がトレードマークのバークレー。プロに転向したら人気が出そうな予感(写真は2022年 全英オープン 撮影/Getty Images

バークデール高校時代はゴルフだけでなくサッカーやテニス、バトミントンでも競技に出場するなど運動神経は抜群。趣味は音楽鑑賞、美味しいレストラン巡りと今時の21歳だ。

現在タイガーの母校スタンフォード大学の3年で経済学部の学生でゴルフ部の主要メンバーでもある。タイガーは2年で同大を中退してプロになったがブラウンは卒業して学位を取る予定だそうだ。

所縁のフィッツパトリックはこの日イーブンパー72、55位タイでホールアウト。アンラッキーが重なったタイガーは6オーバー78で146位タイと大きく出遅れた。初日は先輩を凌ぐ好スコアだったが2日目以降何が起こるかわからない。ローアマへの道は険しい。

「(今回の舞台セントアンドリュースの)オールドCは9歳か10歳のとき家族と一緒にプレーしたことがありますが、全く覚えていません。でも今回のことはしっかり記憶にとどめたい」。

映えある全英オープンで一瞬でもリーダーボードの最上段を飾った思い出は永遠だ。

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