「MT-28」「MTIウェッジ」など数々の名器を世に送り出し、日米両ツアーで多くのプロ支給品を手がけたクラブ設計家、宮城裕治氏が流行に惑わされないクラブ選びとクラブ設計の真実をクールに解説。今回はアマチュアがミニドライバーを使うメリットについて教えてもらった。
画像: ヘッド体積300cc前後でちょっと短め。定期的に登場しては売れている「ミニドライバー」はアマチュアゴルファーにとってメリットはあるのか?

ヘッド体積300cc前後でちょっと短め。定期的に登場しては売れている「ミニドライバー」はアマチュアゴルファーにとってメリットはあるのか?

みんゴル取材班(以下、み):ドライバーのヘッド体積はほとんどが460ccですが、定期的にテーラーメイドがミニドライバーを出してきます。また、キャスコにも330cc、43.5インチの「UFOby パワートルネードDD」というモデルがあります。ミニドライバーに一定のニーズがあるということですよね。

宮城:ぼくはアマチュアにはめちゃくちゃいいと思いますよ。

み:そうですか。300ccというと20年以上前の大きさです。まともに当たるのかなと心配です。宮里優作プロも使っているのでハードヒッター向きかと思っていました。

宮城:世界初のチタンドライバー「ミズノプロTi-110」が200ccちょっとでした。そこから体積に比例して慣性モーメントもどんどん大きくなってきましたが、380ccを超えたあたりからはそれほど大きくなっていません。設計者の立場でいえば体積は400ccもあれば十分で、それ以上大きくなるとデメリットも出てきます。

み:それなのになぜ460ccまで大きくなったのですか。

宮城:投影面積が大きくフェースはディープなほうが安心感があるからです。テニスのデカラケと同じですね。外ブラなどにはヘッド体積が大きくてもフェース面積そのものはミニドライバーとそんなに変わらないものもけっこうあります。

み:それでもミスヒットには少しでも強い方がいいのでは。

宮城:ミニドライバーは芯を外したときの初速が多少落ちたとしても、逆に短い分だけ芯に当たりやすいメリットがあります。あとは体積が小さい分ヘッドの重量に余裕があることもメリットです。いまの大型ヘッドは全体の肉厚を限界まで薄くして、余剰重量をシャフト軸から遠いどこかにピンポイントで配置しているので振ったときに違和感を覚えることがあります。しかし、ミニドライバーはソール全体を厚くできるので振りづらさがありまあせん。アイアンに例えたらマッスルバックのようなものです。芯は小さいけれどヘッドが返りやすくて振り抜きがいい。

み:そういわれると確かに気持ちよく打てる気がします。

宮城:重心が遠すぎてヘッドがプレーンから外れてしまったり、振り遅れて球が右に出たりする悩みもミニドライバーを使えば解消できる可能性が高いでしょう。

み:ヘッドスピードは落ちませんか。

宮城:43.5とか44インチならそんなに変わりません。現に今平周吾は1.5インチから2インチくらい短く握っていますが310ヤード飛ばしています。むしろ、ふつうの長さで振り遅れている人が、小さく、短く、軽いものを振れば逆にヘッドスピードが上がる可能性があります。

み:なるほど。一度試してみたいですね。ミニドライバーはどんなタイプのゴルファーに向いていますか。

宮城:スウィングテンポの速い人やダウンスウィングで体が開いてしまう人、身長が高くない人にもオススメです。昔は女子プロでも46インチくらいのドライバーをフラットに振っていましたが、いまは45から45.25インチの長さで前傾角を深くして昔より飛ばしています。

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