2000年に初代モデルがデビューしてから、記録的な売り上げを続けた“キング・オブ・クラブ”こと「ゼクシオ」。現在は、レギュラーモデルの「ゼクシオ 12」とヘッドスピードががやや速い人が好む「ゼクシオ エックス」の2タイプがあるが、どっちの人気が高い?

かつてダンロップの主力商品として日本で販売していたキャロウェイが離れることになり、その危機感のようなものから誕生したクラブが「ゼクシオ」だったのは、あまりにも有名な話。いまの女子ツアーでは2000年度生まれの“プラチナ世代”が躍進しているが、彼女たちが産声をあげたときから「ゼクシオ」は日本でナンバー1ブランドだったのだ。

隔年のサイクルでモデルチェンジを繰り返して、12代目を迎えた「ゼクシオ」。前作の11代目から、レギュラーモデルの「ゼクシオ 11」に加えて、もっとしっかり振りたい人向けの「ゼクシオエックス」が仲間入りしている。従来からのユーザー層を大事にしながら、もっと若い世代にもファンを広げようという意図が見えるが、現行モデルは「ゼクシオ 12」と「ゼクシオエックス」のどちらが売れているのだろうか? 

画像: 前モデルの「イレブン」より登場した「エックス」(右)。プロモーション映像で松山英樹が手にして試打していることも、人気獲得のきっかけになっているという

前モデルの「イレブン」より登場した「エックス」(右)。プロモーション映像で松山英樹が手にして試打していることも、人気獲得のきっかけになっているという

「ウッド系(ドライバー、FW、UT)に限っていえば『ゼクシオ12』と『エックス』は7:3の比率で『ゼクシオ 12』の方が売れています。しかし、前作(11代目)は『ゼクシオ 11』と『エックス』が8:2だったので、現行モデルの『エックス』の勢いはあると感じています。性能はもちろん、デザインなどイメージも変わり、シャフト脱着機構(カチャカチャ)搭載も効果として出ているので、その辺りが勢いのある理由でしょう。また、現行モデルの広告類などでは『エックス』をメインに露出しているほか、プロの使用も影響していると見ています」(ダンロップスポーツマーケティング広報部・浅妻肇氏)

米女子ツアーでは畑岡奈紗が「ゼクシオエックス(ツアーモデル)」のドライバーを使って、4月に今シーズン初V。同ツアーで6勝目(日米通算11勝目)をマークした。7月の日本女子ツアーでは「ゼクシオエックス(ツアーモデル)」のドライバーを使う青木瀬令奈が、今シーズン初Vで通算3勝目。試合で“直ドラ”をするなど、このモデルに厚い信頼を寄せている。日・米のツアーで使用プロが優勝したことも「エックス」の認知度アップにつながった、ということだ。

「『エックス』は、40・50代のお客さまがやや増えたのは事実です。レギュラーモデルは60・70代のゴルファーをメインに支持をいただいていましたが、『エックス』は50代を取り込めているなど平均的にはやや若くなっています」(前出 浅妻氏)

大手の外ブラに押され気味のジャパンブランドだが、信頼から日本のクラブを選ぶゴルファーも少なくはない。その外ブラと人気面で渡り合えるクラブの代表が「ゼクシオ」とえるだろう。

もともといてモデルチェンジとともに歳を重ねていったファンを大事にしつつ、次世代の「ゼクシオ」、「エックス」へと密かにスムーズに世代交代は進んでいるようだ。

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