女子では稲見萌寧や高橋彩華、男子では木下稜介と多くのプロを指導している奥嶋誠昭コーチ。そんな奥嶋コーチが教える、正しいリリースが身につく練習ドリルを、シングルハンディの腕前をもつイラストレーターの野村タケオが試してみた。

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。僕はゴルフダイジェストに掲載されているレッスン記事にはほぼ目を通して、「これは!」という記事に関しては実際に試してみたりするわけです。巻頭で扱われているような大きい記事も、モノクロページにちょこっと書かれている記事も読むようにしています。だって、どこに自分にとって役に立つ記事が載っているかわからないじゃないですか。

週刊ゴルフダイジェスト8/23・30合併号に「プロコーチに聞いた 左手リード、右手主体どちらが正解?」という記事があったのですが、その中でちょこっとだけ紹介されていたことがとても気になったのでやってみました!

画像: 週刊ゴルフダイジェスト2022年8月23・30日合併号で特集されていた、右手を使って適切なリリースを作る練習法を実践!

週刊ゴルフダイジェスト2022年8月23・30日合併号で特集されていた、右手を使って適切なリリースを作る練習法を実践!

その記事は、左手リードか右手主体かという内容なので、いろんなコーチがそのことについて解説をされています。そのなかで僕が気になったのは、奥嶋誠昭コーチの解説です。奥嶋コーチによると、リリースの仕方を見ればどちらが主体かわかるそうです。たとえば木下稜介プロはリリースを縦にするので右手主体。稲見萌寧プロはリリースを横にするので左手主体だそうです。この観点で言うと、右手主体の人が左手リードで無理に振ろうとすると球が飛ばなくなったり、低くなったりするし、逆に左手主体の人が無理に右手を使おうとすると、球が曲がりやすくなったりするそうです。なるほどな~という感じなのですが、僕は右利きで、けっこう右手が器用なほうなので、絶対に右手主体で左手リードなんてできないです。僕のようなアマチュアは多いと思うのですが、どうしたらいいのでしょうか?

奥嶋コーチによるとアマチュアは「右手を頑張って使って、上手くリリースしましょう」と言っています。リリースには右手が重要で、アマチュアはリリースのタイミングが早い人が多いということです。なので、右ひじと右手首の角度をキープしてして下ろすというドリルをやってほしいということです。

具体的には、右手でアイアンを持ち、ボールの後ろにセット。そしてそのポイントに正確にヘッドを落とす練習をするのがいいようです。手先で振ってしまうと最下点が安定しないので、手と体を同調させて振るのがコツだそうです。

右ひじと右手首はトップで自然に曲がった角度をキープする感覚で、その右ひじを曲げたままインパクトできると最大パワーをボールに伝えることができるということです。

画像: 右ひじや右手首の角度がキープできず、リリースが早くなってしまうと確実にダフります

右ひじや右手首の角度がキープできず、リリースが早くなってしまうと確実にダフります

さっそくやってみました。やはり奥嶋コーチが言っているように手でクラブを振ったり、ボールに当てにいってしまうと、構えたところにヘッドが戻ってこないので上手く打つことができません。やはりテークバックもしっかりと体を使っておこない、切り返しからインパクト、フォローまで体の回転でリードしないと、上手くボールに当たらないんですよね。そして、手首の角度もキープしないといけません。ダウンスウィングの途中でリリースしてしまうと、確実にダフります。

画像: 右ひじと右手首の角度をキープしたまま体を回転させる

右ひじと右手首の角度をキープしたまま体を回転させる

ひじが体から離れて浮いてしまうとヘッドがアウトサイドの高いところから落ちてきてしまうので、完全なカット軌道になりますね。右手で打つ意識とか、右手に力が入りすぎてしまうと、どうしても右ひじが体から離れます。僕はおそらくこの傾向があるんだな~と思います。ひじを曲げたままインパクトする意識だとクラブは自然とインサイドから入るんですよね。そしてひじを曲げたままインパクトしようとすると、体が回転していないと上手く打てません。トップでの右ひじと右手首の角度をキープするイメージで、体を回転させながらスウィングすると、いい感じにインパクトができました。

画像: 右ひじが曲がったままインパクトできるようにする

右ひじが曲がったままインパクトできるようにする

じつはこの練習を少ししたあとにラウンドでもこのイメージのままドライバーを打ってみたんです。最初はしっかり体を回すことができず、クラブがアウトサイドから入ってしまったので、左に出て左に行く球が出てしいました。しかし、次のショットでは手で振り下ろすのではなく、右ひじと右手首の角度をキープしたまま体を回転させる意識で打てたので、軽いドローで飛距離も出ました。ひじ曲げたままインパクトできると、たしかにボールに力がしっかりと伝わる感じがします。もちろんアイアンショットでも、捕まった強い球が打てましたね。

画像: 実際に打ってみましたが、右ひじと右手首の角度をキープしたまま体の回転でボールを捉えられると、しっかりと捕まった球が打てます

実際に打ってみましたが、右ひじと右手首の角度をキープしたまま体の回転でボールを捉えられると、しっかりと捕まった球が打てます

今回は「左手リードか? 右手主体か?」って記事のテーマとは少し離れてしまいましたが、僕的にはこの練習はとてもいいと思いました。右手に力が入りすぎてしまっている人や、リリースが早すぎる人は、この練習を取り入れると、かなりスウィング軌道がよくなり、球も強くなると思いますよ。ぜひとも試してみてください。

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