ゴルフ5カントリーオークビレッヂで開催されている「ゴルフ5レディス」。初日は、勝みなみが9アンダー63のトーナメントコースレコード叩き出し3打差の単独首位で終えた。プロゴルファー・中村修が現地からのレポートをお届け。

朝から雨と風の天候ながら勝みなみ選手は、抜群の安定感とアイアンショットの切れ味でバーディチャンスを量産。しっかりとバーディパットを決めて9バーディノーボギーと圧巻のプレーを披露してくれました。会場となるゴルフ5カントリーオークビレッヂはポテトチップスのような段差でいくつもの面に分かれるグリーンも特徴的ですが、ピンのある面をとらえるアイアンショットの切れ味が素晴らしかったですね。

風もそこまで強くなかったことと雨の影響でグリーンが止まることがわかると、どの選手もピンをデッドに狙ってきます。セキ・ユウティンが6アンダー、福田真未、原英莉花、シン・ジエ、若林舞衣子が5アンダー、堀琴音、横峯さくららの4アンダーまでに12名と伸ばし合いの展開になりました。

画像: 優勝争いのキーになる17番パー3はあごの高いバンカーに囲まれた3段グリーン

優勝争いのキーになる17番パー3はあごの高いバンカーに囲まれた3段グリーン

午前中は勝みなみ選手の組について歩き、午後は優勝争いの中でキーになる17番ホール、実測150ヤードのパー3で定点観測をしてみました。今日のピン位置は手前から13ヤード、右から7ヤードという右のバンカーのすぐ上で、3段グリーンの真ん中の段に切られていました。風はほぼ真っすぐのアゲンストで2~3m/s前後、時折左からの風になるときもありました。

9時50分からの5組15名を観測したところ、バーディは同組の西村優菜、西郷真央、原英莉花選手の3名のみ。ボギーは右のバンカーに外した菊地絵理香、岩井千怜選手の2名で残りはパーでした。もっともピンに近かったのは西村優菜選手と西郷真央選手の1メートル弱。狭い段に挟まれたエリアのピンをデッドに打ってくる弾道を見ているのは非常に迫力ありました。

画像: 左から西村優菜、原英莉花、西郷真央の組はピンをデッドに狙い3名がバーディを奪った

左から西村優菜、原英莉花、西郷真央の組はピンをデッドに狙い3名がバーディを奪った

アゴの高い右のバンカーに落とすとパーセーブは至難の業。しかしどの選手もピン左のセーフティエリアにはほとんど打って来ません。恐れずに高い弾道でピンを狙いピタリと止める、魅せるショットにギャラリーからは何度もどよめきが聞こえてきました。時折左からの風になったタイミングで、ドローヒッターの菊地絵理香、岩井千怜選手は戻り切らずにバンカーにつかまりましたが、改めてピンを狙わなければ上位進出も予選通過すら難しくなっていることを感じさせました。

画像: 17番ホールの実測は150ヤードの初日のピン位置は手前から13ヤード、右から7ヤード。前回2017年の最終日は左から10ヤード、手前から11ヤードだった

17番ホールの実測は150ヤードの初日のピン位置は手前から13ヤード、右から7ヤード。前回2017年の最終日は左から10ヤード、手前から11ヤードだった

前回2017年に開催された最終日のピンは、左から10ヤード手前から11ヤードと左のさらにアゴの高いバンカーに近い位置でした。明日もスコアを伸ばす展開が予想されますので、サンデーバックナインでピンを攻めスコアを伸ばさなければ勝てない展開になることでしょう。連続ノーボギー記録を更新した勝みなみ選手の独走を上位陣が食い止められるか、週末が楽しみです。

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