2022年モデルのシャフト、ここまでで人気のモデルは何？　クラブナビゲーターに聞いてみた！

女子プロの使用から火がついたフジクラ 「スピーダー NX」

「スピーダーエボリューション」シリーズから次世代モデルへとチェンジして2021年10月登場した「スピーダー NX」が今年度圧倒的に売れている人気シャフトです。発売前から女子プロゴルファーを中心にプロモーションが始まりプロの使用も目立ちましたね。
とくに女子プロゴルファーの使用率が高いシャフトは当然アマチュアゴルファーからの注目度は高くなり、発売したら試したいという方が多くいましたね。シャフトの性能はもちろんですが、プロモーションのうまさも人気シャフトになる理由の一つでしょう。
シャフト自体は「スピーダー」のネーミングに相応しいスピード感とボールをしっかりつかまえる感じがありながら、先端部がしっかりしていてアスリート系シャフトの要素もうまく融合させ安定性も高く、完成度の高いシャフトです。
スウィングでタメを作らないタイプでも切り返しのタイミングがとりやすく、「走り過ぎない」挙動もいろいろなタイプのゴルファーに合いやすく、人気の理由ですね。とくに海外メーカーのヘッドを使っている人で「もう少しボールの打ち出しを上げたい」と思っていた方や「ボールのつかまりを求めたい」方にうまくはまった印象がありますね。

ボールをつかまえたいなら、USTマミヤ「アッタス KING」

13代目の「アッタス KING」はメーカー自らが謳う先調子シャフト。使った方のシャフトの評判が高く、発売してからじわじわ人気が上がってきた印象です。今年の前半は品薄状態が続いていました。やはりこのシャフトの人気の理由はボールの「つかまり感」。右へのミスを減らしたい方、ボールをしっかりつかまえたい方に合うシャフトです。手元側に４軸組布を使って先端部と剛性の差を出す先調子系シャフトなのですが、手元側も硬く感じにくく、切り返しがしやすい。先端部の動きはさほど感じないのにボールはしっかりとつかまってくれます。
多くの方がボールの着弾点が安定して左方向に集まりやすいです。今までの先端部が走りすぎる先調子シャフトのイメージとは違う「マイルド先調子シャフト」です。

ほかのメーカーよりもSフレックスが軟らかく感じ、Xフレックスが打ちやすく感じる方も多くいて４Xや５Xも人気ですね。「アッタス」シリーズを代表する人気モデルと言えるでしょう。

弾道のブレが少ないフジクラ「VENTUS」シリーズ

PGA ツアー発の叩き系シャフト。米ツアー使用率トップを奪取すべくプロの要求に応えるシャフトとして開発された、飛距離とコントロール性能を両立したシャフトです。
今年３月に 「VENTUS TR ブルー」が追加されたことで日本では「VENTUS ブルー」、 「VENTUS ブラック」と合わせ３種類で展開されています。

「VENTUSブルー」は手元から中間部の剛性を抑えて先端部の剛性を高くした叩けるシャフト。「VENTUS ブラック」は手元側、中間部、先端部も剛性を高くし、ハードに叩いてもバックスピンが抑えられます。

「VENTUS TRブルー 」は「ブルー」の手元側と中間部の剛性を高くしてより安定感を追及したシャフトに仕上がっています。

どのモデルにも採用されているプロゴルファーの為に開発された「Velocoreテクノロジー」は日本のアマチュアゴルファーにもブレの少ない安定感をもたらし、結果、ドライバーショットが安定して飛ぶようになった」という方が多くいます。
アマチュアゴルファーはドライバーショットがスコアに直結する場合が多いのでブレに強いシャフトは人気になるのも当然でしょう。