「フジサンケイクラシック」でツアー初優勝を飾った大西魁斗。バーディ率1位の成績を誇る、攻撃型プレースタイルのスウィングをプロゴルファー・中村修が解説。

今季はこれまで7度のベスト10フィニッシュを数える大西魁斗選手がついにツアー初優勝を挙げました。今季は4月の「ISPSハンダ日本トーナメント」、と5月の「アジアパシフィックダイヤモンドカップ」での優勝争いを現地で見て来ましたが、しっかりと準備をして勝ちに来ているなという印象でした。

何度も初優勝の扉をノックして、その度に学び、優勝に必要なピースを一つずつ集めて来たからこそ、つかみ取った初優勝となりました。しっかりと振り切り、ターゲットを狙うスウィングを見てみましょう。

スッとバランス良く立ったアドレスから、始動は手元からヘッドまでを体の正面にキープしながら上げていきます。ヘッドが外に上がっているように見えますが、上半身と手元の動き合わせたナチュラルな始動です。(画像A)

画像: (画像A)上半身と手元の動きがマッチしたナチュラルなテークバック

(画像A)上半身と手元の動きがマッチしたナチュラルなテークバック

手元が体から遠い深いトップから、骨盤の前傾角をキープしたままターゲット方向に回転し、切り返していきます。その動きにつられて上半身が捻転差を保ちながらダウンスウィングに入ります。(画像B)

画像: (画像B)前傾角をキープしながら上半身と下半身の捻転差を保ったままダウンへ

(画像B)前傾角をキープしながら上半身と下半身の捻転差を保ったままダウンへ

画像C左では、骨盤の前傾角をキープしたままターゲット方向に回転していくのでお尻がボール方向に出て伸び上がることなく手元が下りてくるスペースが確保されています。そのままおへそをターゲットに向けるようにフルターンしていくことでクラブを引っ張り続け大きな飛距離の原動力にしています。

画像: (画像C)骨盤の前傾をキープしたままターゲットへ回転。手元が下りてくるスペースが確保されている

(画像C)骨盤の前傾をキープしたままターゲットへ回転。手元が下りてくるスペースが確保されている

ダウンスウィングのシャフトの傾きとインパクトのシャフトの傾きが同じ面の上にあり、早い段階でオンプレーンになる効率的で再現性の高いスウィングを持っているので、これがピンに対して攻撃的なプレースタイルを貫ける要因になってぃいます。

欧州ツアーの予選会、米下部ツアーの予選会への挑戦を表明していますので、秋のビッグトーナメントで多くを学び吸収して、来年は海外で参戦する姿を見せてくれるのではないでしょうか。桂川有人、河本力、大西魁斗と若いヒーローの誕生で男子ツアーも盛り上がって来ましたね。

画像: 意識するのは「手元を体の前に出す」だけ?! ドラコン女王・高島早百合が教える「カット軌道を直すコツ」。【ゴルフレッスン】【ダウンスウィング】 youtu.be

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